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you side.
なんでこう…。…こんなにも…私には後悔ばかりが残るのだろう。
私が掃除をしなければ良かった。私が、軽い気持ちでこの引き出しを開けなければ良かった。
___________
掃除をし始めた私の目に付いたのは
彼の机の1番下の少し大きい引き出し。
男の人だから、こういう所にそういう本とか隠すのかな。
少しの好奇心で、その引き出しを開けると、沢山の資料や本がぎっしりと詰まっていた。
私が想像していた大人な本はそこには無くて、仕事関係のものだったり私にとってはあまりつまらないものだった。
「……卒業アルバム。」
唯一、私が手に取ったその分厚い冊子は、見覚えのあるものだった。
「え、同じ中学校だったの!?」
とてつもない驚きと共に少し嬉しかった。
中学が一緒だったなんて、運命みたい。
そんな女の子特有のトキメキを感じながら、ゆっくりとアルバムを開いた。
真っ先に目にとまったのは自分の個人写真。
……前髪は重くて、狭まった肩。少し嫌悪感を感じた。
「私じゃなくて、ジョンハンの……」
どんな子だったのだろう、とワクワクしながら探した。
確か、苗字はユンだった気が…
「……ぇ…」
ひたすら色んなページを探したのに、やっと見つけた彼の名前は私と同じページに。
同じクラスだった。
彼の顔は天使みたいに綺麗で、もうこの頃から顔が出来上がっていた。
「……ハニ…?」
ジョンハンの名前の上には、私の記憶の中にあるハニの顔があった。
「…どういうこと……?」
一気に頭がこんがらがって、思考が停止した。
引き出しの中には、高校のアルバムもあった。
もし、私が思っている事が本当なら…こっちにも名前があるはず…
焦ったようにそれを取り出して、必死に名前を探した。
「…そんな……」
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ゆりあ(プロフ) - 初めまして。最後まで読ませていただきました。ジョンハンがハニだって分かった所あたりから泣いてしまいました...なんか、言葉に表すのが難しい感情です...私はこういう系のお話を初めて読ませていただきましたが、本当に良かったです。これからも応援してます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: 3890c4bb34 (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - ぴーよさん» なんて嬉しいお言葉を……(><)最高だなんて( *˙ ˙* )ほんとにありがとうございます~頑張ります! (2020年8月18日 23時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ(プロフ) - 読み終わりました...というより、読み終わっちゃいました泣 こういう系初めてで最初ちょっと躊躇してしまったんですが、もう最高です。読んでよかったですほんとに(>_<) とりまもう一ループしてきまっす (2020年8月18日 23時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - モノクロさん» 嬉しい言葉ばかりで、、、(喜)全部見ていただけたのですね、、、ただただ嬉しいです、、、(><)単行本!?!?!?笑笑そんな!これからも頑張ります、、!ありがとうございます~! (2020年8月18日 22時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - すっごく面白かったです!!作者さんのお話全部、見させて頂いたのですが、もう本当にドストライクでして。単行本、待ってます。応援してます! (2020年8月18日 20時) (レス) id: 2b6a0ab99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅな | 作成日時:2020年8月15日 15時