スーサイデッドメアリンク ４日目 ページ10
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アイディア：
櫻(65)→04 ◎
まぶしい光。
小さな窓に、それはやたらと大きく見えた。
櫻(おそらくは、夕日)
ここはどこだ。狭い空間に、向かい合った椅子、カーブした壁。
櫻(観覧車の中)
外は赤々と明るくて、ビルの窓が夕日を反射していて。
強い光と、暗い影のコントラスト。
だけれどそれらは、滲んでぼやけている。
櫻(涙。泣いている)
喉が痙攣する。眼が熱い。なのに頬は冷たい。
泣きながら、自分は――大野を、抱きしめていた。
櫻(どうして、)
どこかで、フルートの音が聞こえた気がする。
悲しく不気味な、夢だった。
櫻「………！！」
心臓がばくばくと、痛いほどに鼓動していた。
夢のはずなのに、心が揺さぶられて仕方ない。
夢だったことに対する安堵と、拭いきれない不安が交互に襲ってきて、今泣いていないのが
不思議なくらいだった。
SAN値：
櫻(83)→52 ○ 減少値1D2→1 83→８２
櫻(……智、くん)
縋るように携帯に手を伸ばす。履歴の一番上の番号をタップした。
幸運：
櫻(70)→89 ×
10コール待ったが、電話は繋がらなかった。そのまま待っていれば留守番電話に変わるが、
何を残せばいいかを悩んで通話を切る。
一応、メッセージだけでも送っておこう、とアプリを起動する。
櫻(急に電話してごめんね、夢見が悪かった…っと)
送ったはいいが落ち着かない気持ちはそのまま。
櫻井は、嫌な気持ちを流すようにシャワーを浴びる。いつものようにテレビを付けたが、
ニュースは昨日と変わらないものばかりだった。
夢の中の不安を引きずったまま部屋に居たくなくて、櫻井はマネージャーに連絡すると、
早めに迎えに来てもらえるよう頼んだ。
マネージャーの明るい是の言葉に、少し肩の力が抜ける。
目星：
櫻(86)→59 ○
カバンの準備をしながら、ふと昨日の大野の言葉を思い出す。
本棚を少し探せば、目当ての本はすぐ見つかった。
持ち物に小さな本を追加する。
今日は11月9日の木曜日。世界の滅亡まで、あと少しになってしまった。
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りひと(プロフ) - 匿名さん» コメントいただきありがとうございます！ 楽しんでいただけたらなによりです。 確かに名前を間違ってました！Σ(￣□￣;) ご指摘いただきありがとうございました！ (2019年11月6日 22時) (
レス) id: a7f201b3bb (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - いつも楽しく拝読しています。ありがとうございます！ 「シナリオ解説」頁の最後の行、大野さんではなく櫻井さんでは無いでしょうか？ もしも違ったらごめんなさい。 今、全部のお話を読み直しさせて頂いています。楽しいです♪ (2019年11月6日 16時) (レス) id: 0d8c7ad3a4 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - 翔月さん» コメントありがとうございます！ ホントめちゃくちゃいいシナリオですよね…！ 泣いていただけたとのこと、KP未満もニンマリでございます(笑) (2019年10月13日 9時) (レス) id: adfaa3d053 (このIDを非表示/違反報告)
翔月(プロフ) - 番外編完走お疲れ様です！この結末を選んでくれてお山が大好きな私は嬉しいし、めちゃくちゃ泣きました…読み終わったあと速攻でシナリオを見に行ったんですけど、めちゃくちゃいい話ですね…！確かに翔くんにぴったりですね… (2019年10月13日 0時) (レス) id: 4e535da971 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - あおちーさん» コメントいただきありがとうございます！ 番外編は、方向性が悩ましいところもありますが、好き勝手できるのがいいですね(笑) 最後までお付き合いいただきありがとうございました♪ (2019年10月6日 10時) (レス) id: a7f201b3bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと | 作成日時：2019年7月7日 21時
