第47話 水死 ページ2
人気の無くなったアレルドの屋敷に、二つの影。
その影は先程アレルドが見ていたモニターに視線を向けていた。
｢ねぇねぇ、ウィル〜。別にこんなことしても意味無いんだし、さっさと魂だけ回収して帰りましょうヨ｣
｢帰りたければ貴方一人で帰ってください｣
グレルの言葉に返事をするも、ウィルの視線はモニターに注がれている。
そこに写っているのは
水が溜まっていく部屋にいるアレルドの姿。
｢もう！ウィルも悪趣味ネ！まぁ、そんなところも良いケド……？｣
｢気持ち悪い上に、うるさいので静かにしてください｣
｢ヒドッ！｣
こんなことせずとも、既に“あの男”が殺めている。
けれど、それだけでは足りないのです。
彼女にしたことを自身の身で味わい、彼女以上に苦しむ必要がある。
そうじゃなければ釣り合わないではないですか。
そうでしょう、劉さん____________
｢アレルド、知っていますか。
人間の水死 体がどうなるか……体内に充満した腐敗ガスによって体が膨張し、皮膚が剥脱するだけでなく、眼球や舌が腫れ上がり飛び出すんです。
きっと貴方にピッタリですよ。
……まぁ、もう聞こえていないでしょうけど｣
________________________
____________
｢ゴホッ、ゴホッ……｣
舞踏会から数日後。
長時間水に浸かっていた私は案の定風邪をひき、しばらく寝込んでいた。
劉さんは私のおでこに手を当て、心配そうに私の顔を覗き込む。
｢まだ少し熱があるから、無理せず寝てるんだよ｣
｢はい……｣
今日は外せない仕事があるため劉さんが屋敷をあける。メイドさんたちがいるから身の回りのことは心配ないし、今日は体調もいい方だった。
｢劉さん……｣
｢ん？｣
｢……なんでもないです。ごめんなさい｣
｢そうかい？……早めに戻るよ｣
そう言って、劉さんは私のおでこにそっとキスをする。
劉さんが屋敷を出たのを窓から確認したが、私はベッドに戻らなかった。
何故なら____________
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古畑のねこ(プロフ) - みすすさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです；；続編もありますので、是非そちらも読んで頂けると嬉しいです！ (2021年8月9日 16時) (
レス) id: f94598afd5 (このIDを非表示/違反報告)
みすす - おもしろい！ (2021年8月9日 11時) (レス) id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
古畑のねこ(プロフ) - りのさん» はじめまして！素敵なコメントありがとうございます！小説を書く励みになります……；；これからも頑張って更新していきますので、お時間がある時に読んで頂けると嬉しいです！ (2021年2月18日 0時) (レス) id: f94598afd5 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！本当に劉がかっこよすぎてたまりません（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）更新応援しております！楽しみですっ！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 316c0ca52b (このIDを非表示/違反報告)
古畑のねこ(プロフ) - きなこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです；；これからもかっこいい劉をたくさん書いていきますので、お時間あるときに癒されて頂ければ幸いです……！ (2021年1月2日 23時) (レス) id: f94598afd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古畑のねこ | 作成日時：2020年9月29日 3時
