罪の名前 Ⅱ (ページ4)

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「愛の夢」第3番は、
3曲から構成されるピアノ曲であり「3つの夜想曲(ノクターン)」という別名がある。

ショパンの死をリストが悲しみ友の功績を何世紀にも渡って伝えたいと描かれた曲である。

昔は一緒に演奏をするほど仲の良かったショパンとリスト。

2人とも良い友人だとお互いを褒め称える程、お互いが惹かれあっていた。

けれど、ある事から彼らは引き裂かれることになる。

事の発端はリストの愛人マリー・ダクーが自作の小説内でショパンの愛人ジョルジュ・サンドの悪口を言ったことから始まった。

だが、関係が本当に悪化したのは
ショパンの演奏会でリストが音楽雑誌の記事に批判を書いた1841年のことである。

37という若さで亡くなったショパンを想って描いた曲、愛の夢第3番。

ドイツ語の歌詞にはこう書かれてある。

O lieb,so lang du lieben kannst!(おお愛しなさい、君が愛せるだけ。)

母は昔、これを私に伝える時に

"愛せる時に愛しなさい"と頻繁に言っていた。

小さい頃はずっと子守唄のように聴かされていた曲。

そして今、私はこの歌詞と曲が大嫌いだ。