蝶が53匹 ページ6
Aとカミロはいつも通り街に降りていきそれぞれの仕事をする
Aは普通ならすぐさまパフォーマンスの準備を始めるはずが、エンカントの景色をぐるりと見渡す
Aの目に写っているのは何気ない日常。
いつも知っている顔の人達が自分の目の前を行き交う
Aはこんなに些細な日常を目にすることが出来ないと思うと、悲しさが込み上げてきた
Aがふと見覚えのある女の子を見る
昨日の夜話しかけてきたと言うか、脅してきた子だった
その子もAの視線に気付いたのかこちらを見る
Aは体が跳ね上がる、昨日の事もあり、どう対応していいのか分からなかった。
女の子はAを見て悲しそうな顔をしていた。
Aは驚いた
昨夜のあの時の顔とは違い、怯えているような顔、まるでAに助けを求めるような顔に見えた
Aはそれを見て不思議に思う
何故昨夜はあんなに偉そうにしていたのに今になってこんなに悲しそうな表情をするのか、同情か？などと考えるが、頭を左右に軽く振りパフォーマンスの準備に取り掛かる。
A「さぁ皆さん！今日もとっておきの芸をお見せしましょう！」
Aはいつも通りにパフォーマンスを街の人達に披露する
そして、パフォーマンスを終えた。
A「皆さん！今日は私が皆さんの為に感謝を込めてアレパを作って来ました！良かったらどうぞ！」
Aが周り人達にアレパが入ったバスケットを持ち出し、観客たちに配る
皆がそれを食べようとする、すると
女の子「それは毒よ！」
例の女の子が大きな声で言う
Aの周りにいた人がザワザワと騒ぎ出す
A「私毒なんて入れてないんだけど...」
女の子「嘘つかないで！私見たんだから、貴方がアレパを作ってる時に変な粉入れてたの」
女の子がデタラメを言う
皆がそれを聞いて食べようとしていた手を止め、騒ぐ
Aは怯えたような顔をする
カミロ「誰のアレパに毒が入ってるって？」
カミロがAの横に来て言う
女の子「カミロくんこれは毒なんだよ？」
カミロ「はぁ？何言ってるの？そんなわけないだろ？」
カミロが女の子に言う
女の子「でも...」
カミロがAの作ったアレパをひとつ手に取り食べる
カミロ「うん、美味しい。」
カミロが一口食べてなんともないとわかると皆が安心してアレパを食べる
カミロ「ほら、毒なんて入ってないんじゃん、デタラメ言ってんじゃねぇよ。」
カミロがキレ気味に女の子に言う
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よよよ - 続き楽しみでーす！！！！！！！！！！ (12月17日 15時) (
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作者名：バスタオル | 作成日時：2023年11月30日 1時
