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4 Jr.side ページ5

「っ…………なんだ、夢…か。」



目を覚ますと目に映るのは
いつもの白い天井、

見渡せば本がぎっしりと詰まった本棚が
沢山おかれていて

僕の部屋だとすぐに確認できた。



カーテンとドアを開ければ
外はまだ暗い夜中で冷たい風が部屋に入り込んで来て肌寒い。




キッチンに行き一杯の水を一気に飲み干し、
リビングの机に置いてある読みかけの本を手に取った。


何かして気を紛らわせないと
さっきの夢が頭から離れてくれそうにはなかった。



夢の中の彼等を羨ましいと思ってしまった以上、今の僕はどこか虚しさを感じた。





ガタッ


読書に集中していると何処からか物音が聞こえた。


父か母が帰ってきてるのか?


ふと、そう思い本に目を戻すと



「ハッハー」


と高笑いが聞こえた。



この声は両親じゃない、
あどけない子供の様な声。

それに、僕の部屋の方から聞える。



鼓動が速まり、落ち着けと自分に言い聞かせる。



誰だ?



ここのマンションの警備は厳重で
暗証番号がないと入れないし

窓から入るとしても僕の住む部屋は
50階建ての最上階に位置している。



僕はキッチンから果物用のナイフを取り出し、意を決して部屋へと近づいた。





部屋の中からは複数の笑い声が聞こえた。

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作者名:Seira | 作成日時:2016年3月24日 19時

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