21 Jr. side ページ22
MK「ジニョン!大丈夫!?」
僕は現実に引き戻されてソファーベッドから勢い良く身体を起こした。
目の前には僕を心配そうに見つめるマークヒョン。
MK「魘されてたよ。汗も凄く掻いてる…
悪い夢でも見た?」
『うん…』
僕の隣に腰掛けたマークヒョンの手を握って寄りかかると、背中をさすってくれた。
『……ジャクソンと何日か前に話をしたんだ。その時にジャクソンが僕に永遠なんてないって言ったんだ。僕達はまるでずっと一緒にいられないみたいに……』
MK「それで不安になったの?僕達といれなくなる夢でも見た?」
夢の一部始終をマークヒョンに話し
伏せていた目をマークヒョンに向けると、更に強く手を握りしめた。
しっかりと握り返してくれるマークヒョンの手は温かい。
『目が覚めて朝が来る度、僕は今の生活が夢なんじゃないかって思うんだ。
眩しい陽射しが全部、僕の為にあると思える程に温かくて、僕の1日は間違いなくマークヒョンや皆によって始まるんだよ。分かる?僕はもう、皆と一緒じゃないと生きていけない』
MK「ジニョン……」
『もし、これが夢なら醒めたくないよ、永遠に…』
マークヒョンはそんな僕の頭をポンポンと撫でると、ポケットから2つの種を取り出した。
MK「例えばこの2つの種のうち1つが希望の種だとする。もう1つは絶望の種。どちらが成長して花を咲かせると思う?」
答えが全く分からず首を傾げると、マークヒョンの綺麗で温かい手が僕の頬に触れた。
MK「ジニョン、君が水をあげた方だよ」
意味分かるよね?と僕を伺うマークヒョン。
『全ては僕次第……』
MK「そうだよ。僕達が永遠に一緒にいたいと心から願い、その努力をする限り僕達は離れる事はないよ」
マークヒョンはにっこりと微笑むとソファベッドから立ち上がった。
MK「明日も仕事あるから、そろそろ寝ようか」
『うん……。僕もマークヒョンのベッドで一緒に寝ていい?』
MK「いいよ」
マークヒョンのベッドの中に入り込むと
すぐに睡魔に襲われた。
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作者名:Seira | 作成日時:2016年3月24日 19時