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19 Jr. sied ページ20

All it takes is faith and trust.

必要なのは信じる事。




そうやってユートピアに来て間もない時に飛ぶ方法を教わり、それ以来僕は毎朝の様に早く起きては朝日を上空から眺めている。
 

ユートピアが淡く優しいオレンジ色に染まり眩しい位に明るい光に包まれる。

この瞬間がとてつもなく好きだ。


JC「凄く綺麗!!!」


振り返るといつの間にかジャクソンがいて思わず目を見開いた。
 

『いるなら声かけてよ。びっくりするじゃん』

JC「んー」

僕の言葉に空返事をして綺麗なその景色にカメラを向けるジャクソン。


『どうしていつもカメラを撮るの?』


一通り、景色を撮り終えると僕にカメラが向けられた。


JC「このカメラは死んだMum(母さん)の形見なんだ。Mumはいつもこのカメラで僕を撮ってた。だから僕もMumが死ぬ前にジニョンと同じ質問をした事があるんだ。どうして毎日の様に僕を撮り続けるの?ってね」


『それで?何て答えたの?』


JC「人は忘れる生き物だからよ、だって。
 それと同時に思い出す事もできる、って。
 それを聞いた時の僕は今よりずっと幼くて
 どういう意味かよく分からなかったけど、
 今ならわかる気がするんだ。
 大切な仲間ができた今なら…」


いつになく真剣なジャクソンは話を続けた。


JC「忘れたくない。
  皆と過ごした時間を。
  皆の事を何年経っても鮮明に覚えていたい。だから、僕は撮り続けるのかも」


『それじゃ、まるでこの生活がいつか終わるみたいに聞こえるよ…?』


JC「この先、どうなるかなんて誰も分からないだろ?」


『でも、ここは理想国家ユートピアだろ?
 時間が止まっていてずっと子供でいられる!僕達は“永遠”に一緒にいれる!そうでしょ?』


僕はジャクソンの言い分を理解したくなくて思わず声を張り上げた。



JC「お前、“永遠”があるなんて本気で思ってるのか?違うだろ?」



そう言ったジャクソンの真剣な眼差しに僕は何も答えられなかった。

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作者名:Seira | 作成日時:2016年3月24日 19時

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