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15 Jr. side ページ16

昼食の後、彼等はトレーラーと少し離れた所でバスケをしているが僕は1人、トレーラー内で読書を始める。


MK「何、読んでるの?」

『マークヒョン…。皆とバスケしなくて良いんですか?』

MK「ん、少し休憩。ジニョンこそバスケしないの?」

『チームプレーはあまり好きじゃないから』

MK「どうして?」

『ユートピアに来る前は僕、いろいろあって孤立してたんです。仲間も敵も関係なしに攻撃されてた。だから自然と1人で出来る事をする方が多くて』

MK「確かに映画鑑賞、読書、散歩、ピアノ、ダンス、全部1人だね」

『僕の趣味、覚えるんですね』

マークヒョンはニコッと微笑むと
バスケをしている5人を見つめた。

その横顔は触れてしまいたくなるほど綺麗だった。
けれど、触れてしまえば消えてしまいそうなほど儚くも思えた。


MK「……僕達も一緒だよ。居場所が無くてユートピアに連れて来られた」

『そういう人達がここに連れて来られるんですか?』

MK「詳しくは分からないけど、ここに連れて来られた住民の共通点なんだ。だから、そうなんじゃないかって噂はされてる」


マークヒョンが再びこちらに振り返る。


MK「きっとジニョンもチームプレーが好きになるよ」

『そうかな?』

MK「うん。今までと違って、これからはきっと好きになる」

『何でそう思うの?』

MK「だって、楽しそうじゃない?」

そう言われて僕はバスケをしている5人を見つめた。

無邪気に笑う彼等はマークヒョンの言うとおり楽しそうで、これ以上ない位に幸せそうだ。


『そうだね、楽しそう』

MK「行こう、皆の所に」


マークヒョンが差し出した手を握るとトレーラーを出て彼等の元へと向かった。

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作者名:Seira | 作成日時:2016年3月24日 19時

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