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剣城とお洒落さんの化身の間にはどうしようもないレベルの差があるのは明らかだ。化身には化身で対抗するしかないとはいえ、事前に見たものよりも弱いと感じれば心に余裕も生まれるだろう。
なんて、私のちょっと失礼な考えが伝わったのか、化身を出したままの状態で彼はチラリと振り返った。
「おい、この試合は０ー２で雷門が負ける事になってる。だけど見ろよ、今のスコア」
目があったので勿論私に対しての言葉だろう。ふむ。前半に点が入っていたらしく雷門が一点先取の状況だ。あ、そっかこの人シードだから、私にも八百長通りになるように協力しろって言おうとしてるのか。でもそんなの嫌だなぁ……。
「お前は俺達に点を取ってもらわなきゃいけない立場の筈だ」
「でも八百長とかしたくないです！ 」
「やっぱりな。……お前有名だぜ？ 指示を無視して毎試合勝とうとするって」
「え！？ 」
私有名人なんです！？
「そんな勝つつもりで動いてるお前が！ いつまでも本気に見えねぇって言ってんだよ！！ 」
化身の大鳥が吠える。周りには風が巻き起こり、彼の近くにいた先輩達は風圧に顔を顰めた。
「ノロノロ走りやがって何のつもりだッ！ 」
「本気に見えないなんてそんなの！ 」
遠くにいる三国さんがギョッとした顔をする。私達の会話はギリギリこのフィールドにいる選手には聞こえているみたいだ。
「反田さん！？ 」──松風君が斜め前で狼狽している姿が映る。
「私本気じゃないです！ でも、あの！
「反田さーーん！？ 」
「だからシュート打っちゃってください！ 私がそっち行くの待ってくれてるんですかね？ そのせいでイラついてるんですか？ 気が付かなくってごめんなさい！ 」
何にせよ止められると思いますから！
あれ？ でもお洒落さんは勝ちたいのなら私を待たないでシュート打たないと点取れないのに、なんで私待ってくれてるんだろう？
「舐めやがってッ……！！ 」
どうやら私を待つのも限界だったらしく(でもここまで待ってくれたならあと三十秒待ってくれても良かったんじゃ……。 )彼はボールを上へと蹴り上げた。
さっきの西園君も凄いジャンプだったが、こちらはもう跳躍では収まらず、飛翔と言っても差し支えない高さまで飛んでいる。
「ファルコ・ウィング──！！ 」
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やに(プロフ) - 杳覇さん» くらちゃんコメントありがとうございます(^^) 頑張りますー！ あと早速誤字やらかしているので、読み直し徹底して行きたいと思います恥 (2021年7月12日 10時) (
レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - よっしゃ新作きたーー！！！ あああ一話目から面白そう……！！ え、え、めっちゃ楽しみです……！！ 更新待ってます！！ あとその、「急な転向」って「急な転校」ではないでしょうか……！ (2021年7月12日 10時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2021年7月12日 10時
