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「おぉ、誰かと思えば尻軽女か」
「その呼び方……！ 」
私がそう呼ばれていたと知っているのならこの子も同時期にゴッドエデンにいたのだろうか。
「雷門まで剣城追っかけに来たって本当だったんだな」
「……」
誰だっけ……。え、本当に誰だろう。頭文字聞いたら思い出せるだろうか。
「久しぶりに会ったってのに黙りかよ」
「えッ、ごめん。ちょっと待って、……。(あ、この子さっき女の子みたいな人に)はっ、磯崎！ (って呼ばれてたんだった！ )……だよね？ 」
「……ムカつくぜ。俺の名前なんか覚える価値もないって？ 」
そう言われても覚えていないんだから困る。完全な同期ですら百人は超えていたし、その彼らですら顔が朧気だ。それ以外の人間とか絶対に覚えられない。あの島に何千人いたと思っているんだ。
「お前と剣城は地区予選敗退チームのいち選手。俺はＡランクチームのキャプテン。随分立場に差が出来たなァ」
「──！ そうか、お前達どこかで見た顔だと思ったが万能坂中のサッカー部員だな！？ 」
三国さんに指摘されて磯崎とその他の二人が口角を上げた。
「完璧にフィフスセクターの配下って訳か。わざわざ指示書を持ってくるなんて偵察でもするつもりか？ 」
「はァ？ 偵察なんかする価値ねーし。雷門なんか本気の試合でも俺達の足元にも及ばねーっての」
「あァ！？ そんなのやってみねえとわかんねぇだろうが」
「倉間先輩……！ もっと言ってやってください！ 」
「なら次の試合、マジでやれば？ 」
「っ……ぐっ！ 」
「アハハ！ そうそう。聞き分けいいのが一番だぜ」
「磯崎！ 倉間先輩二年生だぞ、言葉遣い！ 」
「はァ？ 何で他校の負け犬に敬語使ってやらなきゃいけないんだよ。ココ、大丈夫そ？ ああ駄目だから試合中奇行に走んのか！ ハハハッ！」──頭を指してトントン──コイツ、馬鹿にしやがって！
「じゃあな雷門！ ついでにそこの尻軽女も！ あ、そうそう円堂監督さん。あんたのクビはなしって聖帝のご指示だぜ。命拾いしたな」
「えぇっ！？ そんな、ちょっと待ってください……！ 」
磯崎を追いかけよる冬海校長に続こうとしたが、松風君と葵ちゃんに羽交い締めにされて止められる。
「駄目だよ！ 行って何する気？ 暴力沙汰なんか起こしたらその時点で出場停止処分だよ！？ 」
「そんな殴る蹴るとかしないって！ もっと言い返さないと気が済まないよ！ シードが皆あんなんやと思われたくないー！ 」
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やに(プロフ) - 杳覇さん» くらちゃんコメントありがとうございます(^^) 頑張りますー！ あと早速誤字やらかしているので、読み直し徹底して行きたいと思います恥 (2021年7月12日 10時) (
レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - よっしゃ新作きたーー！！！ あああ一話目から面白そう……！！ え、え、めっちゃ楽しみです……！！ 更新待ってます！！ あとその、「急な転向」って「急な転校」ではないでしょうか……！ (2021年7月12日 10時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2021年7月12日 10時
