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「えぇえーーーーッ！？ 」
円堂の悲鳴が雷門中のグラウンドに響く。
ストレッチに取り組んでいた周りの視線も一斉に僕の影に集中した。
「そんなに驚かなくたっていいだろうに」
「かか、影山？ 」
「正真正銘、君の影山零だとも」
僕が微笑むと、円堂は緊張を解いて破顔する。朝日に照らされた彼の笑顔は眩しく、午後からの強い太陽の光を連想させられた。
「もしかして朝練やんの！？ 」
「そのつもりで来たんだ。今更だけれど、僕も仲間に入れてくれるかい？ 」
「影山〜！ 入れるも何ももう仲間だろ！ 」
バシバシと背中を叩かれる。そのあまりの馴れ馴れしい態度に若干口の端が強張った。
「どういう風の吹き回しだ」
「そんなに睨まないでくれよ。……ほら、前に言っただろう？ 僕と円堂君がいれば勝てる。あれ、訂正しなきゃいけないなと思ってさ」
「何……？ 」
「昨日の練習風景を見て、そしてミニゲームをして気づいたんだよ。イナズマジャパンの強さは個じゃない。チーム一丸となって戦うその結束力だってね」
鬼道から視線を逸らし、イナズマジャパンの面々へ向かって頭を下げる。
「皆ごめん！ 僕が浅はかだった。サッカーは一人でやるスポーツじゃない……君達を見て初歩的なことを忘れているって気づかせてもらったよ」
「影山……」
「鬼道君には遠く及ばないだろうが、次の試合僕にチャンスをくれないかい？ 司令塔として君らの力になりたいんだ！ 」
恐る恐る頭を上げてみれば、円堂が真剣な瞳で僕を写していた。数秒か、いや、長く感じただけで実際は一瞬だろう。彼は再び白い歯を見せて笑った。
「ああ！ カタール戦まであと数日、勝ちに行こうぜ影山！ 」
円堂ならこう言うだろう。そして、円堂が僕を受け入れるならば他の大半もそれに態々盾突く様な真似はしない。
そして『大半』の中に鬼道は当然含まれない。
「ボール遊びと罵っていた昨日までの貴様とは思えないな」
「それは……罵っていた訳じゃないんだ。本当に君達がボールを追いかける姿が楽しそうで、つい昨日は嫌味に捉えられかねない言い方を」
視界が滲む。目に力を込めて溢れ出て来るものを止めようとしたが、その甲斐虚しくそれは一筋だけ頬を伝った。隠したので殆どの者には見られなかったが、壁山が気まずそうに俯いたのが確認できた。どうやら背の高い彼は見えてしまったらしい。
「でも……君の立場を思えば、その態度も甘んじて受け入れる他ない。僕は、影山だからね」
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名無し40482号(プロフ) - 夢蜂さん» ホントですか！ ありがとうございます。久しぶりに筆をとったのでお見苦しい点もあるかと思いますが、完結までまだまだこれからなので長い目で応援して頂けたらと思います(^^) (2020年11月13日 20時) (
レス) id: b02fa3353c (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 久しぶりに占ツクに帰ってきたら好きな作品に巡り会えました！更新ゆるりと待ってます！！ (2020年11月13日 12時) (レス) id: e0800992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し40482号 | 作成日時：2020年10月18日 21時
