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「ウチはな、あの円堂守と一緒に宇宙人倒してん」
また始まった、リカちゃんの武勇伝に皆が掠れた笑い声を上げる。
「いい大人が宇宙人とかゆわんとってよ」
「そもそも円堂守て伝説の雷門イレブンやん。東京と大阪の人間が、どのタイミングで一緒のチームなんねん」
「そーそー」
お好み焼きを切り分けながら「ホンマなんやけどなー」と、リカちゃんも笑う。
「運命の人に出おうてな、一緒に宇宙人倒しますゆうてついてったんよ。色んなとこ回ったんやで。イナズマジャパンの吹雪士郎おるやろ？ アイツの代わりにウチがエースとして試合に出た事もあんねん」
「嘘や〜？ リカちゃんそれはやり過ぎやて」
「吹雪士郎さん北海道出身やんか。ますます意味わからん事なっとんよ」
「雷門イレブンに吹雪さんがいたっちゅー事かいな？ 」
「せやで」
「「嘘や〜〜？ 」」
彼女は見栄っ張りな性格だからよく嘘をついた。けど不思議とその「地上最強イレブン」の話は、嘘と切り捨てるには楽し過ぎた。
氷のストライカー吹雪士郎、イナズマ伝説の円堂守、あの豪炎寺修也の他にも、アメリカに渡るリカちゃんの運命の人や挫折しながらも和解した風丸一郎太と円堂さんの話、塔子ちゃんとのバタフライドリーム──どれもこれも夢みたいで、聞いているだけで胸がポカポカする。
「私はリカちゃんの話好きやで」
「お、流石話分かるなぁ典子！ 後でアイス奢ったるわ」
「ずるーい！ 」
「この世の中は世渡り上手な奴がいい思いすんねん」
「ちゃうよリカちゃん」
「へ？ 」
「私本気で、リカちゃんの雷門イレブンの話が好きやねん」
リカちゃんを真っ直ぐ見つめると、彼女は瞳に動揺の色を浮かべた後に微笑んだ。
「私も宇宙人倒したいわ」
「えーリカちゃんのせいで典子までおかしゅうなってもうたやん！ 」
ジュージューとお好み焼きが鉄板の上で焼ける音が響く。
「あう。でも、宇宙人はおらんでも、もっと皆と色んな選手達と戦いたい！ 皆と一緒やったら、また来年も選手権大会優勝出来るんちゃうかなって思うてんねん」
ジュージュー。
ザーザー。
ザーザーザー。
「無理やで。周り見てみぃ」
ザーザーザーザー。
『去年に引き続き今年度の選手権大会もこの女がやってくれた！ 反田典子！！ 』
優勝してしまった。
『
雨が降る中、私は周りを見渡す。
味方に一人も
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しけ(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！ 気づいたら無更新で2ヶ月過ぎようとしてますね…！？ 近いうちに必ず更新します！^^ (9月6日 18時) (
レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新お待ちしてます！ (9月5日 4時) (レス) @page27 id: 671cd1d58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2023年1月24日 19時
