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お盆を持っている私の代わりに松風が自室のドアを開けた。
「どうぞ入ってー」
ぶどうジュースを零さないよう勉強机に置く。
松風はキョロキョロと突っ立ったまま部屋を見渡している。
「こっちこっち。座って松風」
「う、うん」
部屋には勉強机しかないので、二人ベッドに並び腰掛けた。チップスの袋についたカードを取り中身を取り出すと、ノーマルレアの豪炎寺さんが顔を覗かせた。
「松風の誰だった？ 」
「風丸さん」
「んーなかなか出ないなぁ、レア豪炎寺さん。……松風？ 」
「いっぱいトロフィーが飾ってあるね。賞状も」
壁側の棚上に陳列したトロフィーを見上げる。
「あれはクラブチームにいた時大阪地区予選で優勝したやつ、そこのはアンダー１８の選手権大会で勝ったやつ」
「クラブチームに入ってたんだ」
「うん。女の子でもクラブチームでなら男の子に混じって大会に出られるから」
「凄いや。俺もジュニアサッカーチームの入団とか受けてたけど、落ちちゃって。クラブチームって入るだけでも結構大変だろ？ 」
「うーん私のチームは入団テストとか無かったからなぁ」
「そうなの？ 」
「うん。チームに入る条件は女の子である事。それだけ」
「そっか、反田は女子チームにいたのか」
私はベッド脇のサイドテーブルに置いていた写真立てを起こした。
「はじめて選手権大会で優勝した時の写真なんだ」
松風が身を寄せて私の手元にある写真を覗く。
画面の中の私は汗だくで、トロフィーを危うい体勢で抱えていた。
「それ、反田？ あんまり今と変わってないんだね」
「失礼〜！ 成長してないって事！？ 」
「ち、違うよそうじゃなくて。隣にいるのは？ 」
「クラブチームの監督だよ。ずっとお世話になって……イナズマイレブンの話もいっぱい、いーっぱい話してくれたの！ 」
「へえ……！ 」
彼女の名前は浦部リカ。私が所属していた『大阪ギャルズＣＣＣ』の監督だ。
「さっきから気になってたけど、反田って関西出身なんだな」
「あー、うん。方言出てた？ 」
「方言もだけど、たまにイントネーション可笑しかったり。豚マン食べる時に辛子つけたりするだろ？ 」
「豚マンに辛子つけるのは普通じゃないの？ 」
「俺はつけないや」
「それ松風がお子ちゃまなだけなんちゃう？ 」
「ええっ、違うよ！ ……あっ、今の喋り方！ 」
「あーー！ 」
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しけ(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！ 気づいたら無更新で2ヶ月過ぎようとしてますね…！？ 近いうちに必ず更新します！^^ (9月6日 18時) (
レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - めっちゃ好きです…！更新お待ちしてます！ (9月5日 4時) (レス) @page27 id: 671cd1d58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2023年1月24日 19時
