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祐希「まじかー……」
力加減もせず、取られないだろうと思って打ったサーブは彼女によって軽々と取られてしまった。しかも綺麗にレシーブしたし……
『サーブ、凄いです。パワーとかびっくりしました笑』
祐希「でも、取られちゃったし、」
『まぐれですよ、あのサーブを試合でやられたら嫌です笑』
なんて優しいの!!!!!
にこにこしながら腕をさすっている。見れば赤くなった両腕。
祐希「腕、赤くなってる……!」
『あぁ、このくらいすぐ治りますよ』
祐希「ダメですよ!女の子なんだから!冷やしましょ!」
ちょうどバッグごと持ってきていたので、中に入っていた冷却スプレーを手に取る。
彼女のもとに戻ってスプレーをする。
『あ、ありがとうございます……』
祐希「あの、敬語やめません?同い歳だし、なんか敬語だと距離感じちゃうし」
『……頑張ります、あっ』
祐希「言ってるそばから敬語、笑」
心做しか、彼女の顔と耳が赤くなっているように見えた。
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これが出会った時のこと。
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作者名:抹茶らて | 作成日時:2023年10月17日 2時