狂愛 (ページ43)

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北斗side

スタッフ「お疲れ様でしたー。」

今日は朝からずっと取材だった。

昨日、強い酒を飲んだせいで気分は最悪だったけど何とか乗り切ることが出来た。

でも、

樹と京本とは気まずいままだ。

樹「北斗、少し話せる？」

北斗「え、あ、うん。」

話、嫌な予感しかしない。正直今は樹と話したくないが仕方ない。

ｶﾞﾁｬｯ

樹「ねぇ、北斗さ、きょものこと避けてただろ？」

北斗「気のせいじゃない？」

樹「俺の事も避けてたよな？」

北斗「どうしたの急に、」

樹「こっちが聞きてぇよ。」

普通に話せるわけねぇだろ、

俺の好きな人とキスしてた奴と。

北斗「別に普通だけど、、話ってそれだけ？ならもう帰っていい？」

樹「俺、きょもと付き合うことになった。」

は？

付き合う？

北斗「っ、、そっか、」

樹「、、それだけ。じゃぁ。」

北斗「、」

そりゃそうだよな、樹の方が気が利くし、カッコイイし、京本のことを幸せに出来る、

分かりきってたことなのに、

あーあ、嫌になる。

心底自分が嫌いになる。

涙が止まらない。

もう、やめよう。こんな辛い気持ちになるなら、人間関係なんて最初から作らなきゃいいんだ。

人と深く関わるから惨めな自分に思えるんだ。

全てやめよう。

終わりにしよう。