検索窓
今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:77,760 hit

これからのこと53 ページ16

「オッパ、それ本当ですか?」

パックを外しながらオッパに聞く

 ハンビンオッパも歯磨きをしながら眠気が吹っ飛んだのか驚いた顔をしている。


『なんか廊下に出たら皆その話してたから多分?』

そんな話をしていたらユジナとマシューオッパが部屋にやってきて


『スタークリエイターの方が待ってるから早く支度して〜〜〜!!』と急かされた。

 私は急いで眉毛を書き軽くリップをしてオッパ達に続き外へ出る。


廊下へ出ると他のチームもソワソワしているので急遽開催されるという話は嘘では無いようで…

 
自分達で衣装を選び、メイクをしてもらいあっという間にステージの上へと案内された。


 そして始まるスタークリエイターさんとのショーケース。


MCを務めているハンビンオッパが語りかけても返ってくるのは静寂だけ。


 本当に居るのかどうか不安になり練習生達がヒソヒソ話し出す。


 そして幕が降りてスタークリエイターの皆さんとの対面。
 

 私は驚いてしまった。





 
 
 一番最初に目に入ったのが見間違うことも無い、








 両親だった。


 時が止まったように両親の顔を見つめてしまう。

 両親も私を見つけたようで少し恥ずかしそうに軽く手を振ってくれた。



 周りの練習生の反応からここに居る人達は皆の親族だと言うことが容易に想像できた。


 中には涙を流す練習生も居て貰い泣きをしそうだったが私の心は少し違う感情だった。


 と言うのも、医者と言う夢を諦めないと行けなくなった日から私と両親は冷戦のような状態だった。



 どちらから距離を置こうと言った訳じゃなくて、きっと両親もどう接していいのか分からなかったんだと思う。


 突然夢を失った娘。その過程を知っていた親だからこそ変な慰めは出来なかったんじゃないかと…

 でも、話をしなかった訳では無いし仲が悪いわけでもない。


 ただ、以前の接し方をお互いに忘れてしまった。


 そして出国する日、私は置き手紙を置いて韓国に来てしまっていたので、いざ目の前にすると少し気まずいと言うのが素直な感想だった。


 時を忘れた様に両親を見つめているとテレさんが泣きながらも素敵な歌を送り、ついに私たちのステージが始まると思いきや。

 

『続きまして!A練習生からも歌をお願い出来ますか?』


 MCのハンビンオッパが私の方を向き観客もメンバーも私を見つめていた。


 
 

これからのこと54→←これからのこと52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
368人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いなり(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わーーー!😭😭ありがとうございます!ありがとうございます!!これからもぜひ呼んでください😘😘✨ (2023年4月4日 22時) (レス) @page11 id: ab57f2e854 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 夢主ちゃんが1位の発表された時私も涙が出ちゃいました😭おめでとう〜〜〜❗️スンオンパート担当するんですね!楽しみです!!☺️ (2023年4月4日 22時) (レス) @page11 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - りんごさん» ご指摘ありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️全く気付いていなかったので助かりました!😭 (2023年4月1日 20時) (レス) id: ab57f2e854 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ!💦💦 (2023年4月1日 20時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いなり | 作成日時:2023年4月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。