私の音2

これからのこと60 ページ26

そして迎えました、ついにミッション当日。

　髪の毛が短くなったおかげかスタイリングの時間が格段に短くなった。

　そして今回も渡されるカメラ。

『Aさん！前回のAカメラが好評だったので今回もお願いしますね！』

　
　そんなスタッフさんの笑顔を見たら喜んでカメラを受け取ってしまう。

「アニョハセヨ〜〜前回に引き続きAが〜〜〜！

　舞台の裏側を案内します〜〜〜！」

　喋りながら廊下を歩いていると前から奇抜な色の人が歩いてきた。

「お？ケイタ君？」

　声を掛けるとその人物は合っていた様でパッと目が合う

「ケイタ君あんにょーん！
　廊下を歩いていたら〜！じゃじゃーーん！ケイタ君を見つけました〜！

　衣装が派手ですねー！」

　カメラを回しながら絡むけどどこかよそよそしい。

『もしかして…A？？？』

　恐る恐る聞かれるので頷くとケイタ君がめっちゃ肩を叩いてきた。

『髪の毛短くなってるしステージの服だから本当に誰かわかんなかったんだけど？！』

　「なんと！私のイメチェンは成功ですね！

　日本で言う男の娘、スタイルを目指してみました！」

『いや、本当にどこからどう見ても可愛い男の子だね…わぁ〜…』

　ケイタ君に上から下まで見られて少し恥ずかしい。

　その後ケイタ君を始めとする練習生全員に『誰？』との言葉を頂きました。
　

「コンコン！おじゃましまーーす！」

　勢いよく扉を開くとsay my nameの皆がスタイリングを済ませて自撮り等々をしていた。

「どーーん！
　私たちは皆学生になりました〜〜ふーー！

　今日、告白をするユジナです！

　ユジナ〜〜〜！」

　ユジナの隣に座りカメラを向けると時が止まったようにユジナが私を見つめる。

「ん？」

『わ、ヌナ…本当に男の子見たいです…』

　口を押えながら顔をまじまじと見られるのですごく恥ずかしい。

　オッパ達も集まってきて本当に男の子だ！等などめっちゃ褒められてしまいテンションがぶち上がる。

「今日は私とユジナとマシューオッパが可愛い担当の同級生ですね！
　
　ハンビンオッパは生徒会長で、

　ジウンオッパは雨の日に猫に傘を差すタイプのちょっとアウトローな先輩！」

　そう言ってsay my nameチームの紹介が終わりカメラをスタッフさんへと返す。


『にしても、本当に可愛い男の子にしか見えないね…』

　
　ジウンオッパ？目が怖いですよ？キマってますよ？

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