28cm ページ28
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〜相澤side〜
放課後、職員室の自分の席でパソコンを開く。
が、手が全く動かない。
頭が働かない。体がだるい。
なんであいつがあんなことになってんだよ、どうすりゃいいんだよ。
今までの疲労もあってか体調はすこぶる悪かった。
こんな時なのにエリちゃんの角は大きくなっていく。
宇宿の個性もなんとか対策しなけりゃならん。
そういや授業とテストの準備もしてない。
やるべきことが多すぎて何をすればいいかわからん。
｢…………疲れた。｣
｢先生。｣
｢あぁ、宇宿か。
個性の調子はどうだ？｣
あれから宇宿は毎日、訓練の様子や個性の変化を伝えてくる。
｢今日はすごく安定して使えました。
発動までに時間がかからなかったし、持続時間も以前のようにできました。
ここ1週間はずっと調子がいいです。｣
｢そうか、じゃあそろそろインターンも考えておけ。｣
｢いいんですか？｣
｢あぁ。
一応は簡単にテストとか検査をしてもらうが結果がよかったらな。｣
｢ありがとうございます！｣
よほど嬉しいのか前まで見せていたような笑顔をする。
久しぶりに見た笑顔は疲れきった体を軽くした。
こんな感情、生徒に向けてはいけないとわかっていても心臓は速まるばかりだ。
｢先生、いつもより顔色が悪いですよ？
疲れてるんですか？｣
トントンと自分の頬を指す。
その動きだけで愛おしく思ってしまった。
｢少しな。｣
じゃあこれどうぞ、とポケットからだしたアメを俺に渡す。
｢疲れた時は甘いもの、砂藤くんが言ってました。
それと寝ることとか……。
あ、先生は特に食事もですよ？｣
｢はいはい。｣
こんなに話すなんて個性の調子がいいのが嬉しいんだろうなぁと頬が緩む。
｢異性とハグするのもいいそうよ？｣
にやつくミッドナイトさんを無視すると宇宿は少し悲しそうに笑って、それもいいですね、なんて賛同していた。
俺がしたいのはお前だけなのに。
抱きしめたい気持ちを抑えて宇宿の下校を促した。
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あいかわ(プロフ) - りぃ楼さん» ありがとうございます！！なんとか最後まで書けてよかったです！笑 (2020年5月22日 1時) (
レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ楼(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後までドキドキでした…！久しぶりにこんなにドキドキする作品に出会えました。ありがとうございます。お疲れ様でした…！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 9478333b23 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます！終わらせ方が分からなくて中途半端に終わってしまって申し訳ないです…。読んでくださってありがとうございます！！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - すごく面白かったです！！モヤっとしたところやドキドキするようなシーンもあって読んでて楽しかったです！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: c37e0e7b77 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - え、これからどうなるんですか……更新待ってます。 (2020年3月15日 2時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいかわ | 作成日時：2019年9月5日 23時
