25cm ページ25
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今日も演習のため太陽が高く昇っている外へ出る。
日々少しずつ下がる気温で夏の終わりを感じる。
ぞろぞろと集まるのはヒーロー科1年A組とB組の生徒とその担任教員。
……だけではなかった。
先生のオリエンテーションの途中でひょっこりと現れたのは普通科の心操人使くんだった。
｢久しぶり、A｣
いつもと変わらないトーンで挨拶する彼の首には見たことのないアイテムがあった。
｢心操くん久しぶりだね。
その首のはなんなの？｣
ゴホンと咳払いの音が聞こえ、オリエンテーション中だと思い出し慌てて先生達へ視線を戻す。
どうやらA組対B組のチーム戦で心操くんの編入試験をするそうだ。
味方なら全力で応援したいところだが生憎、5試合目で敵になったから全力で倒すしかない。
1試合目で心操くんの戦闘スタイルを見て、訓練していた時の様子と合わせて緑谷くん達と作戦を練る。
｢やっぱり戦闘中のコミュニケーションを取れないのが痛いところだよね。｣
｢あらかじめ何パターンか決めておこう。｣
｢それで僕がさっき言った通りにするから皆はそれに合わせて……。｣
｢うん。 それで私が心操くんを乗り移って牢屋に連れていってコミュニケーションを取れるようにする流れで。｣
轟くんと付き合ってから、あの日から訓練に行けなくて久しぶりに心操くんと戦う。
心操くんはあれからどんなに変わったかや、B組の生徒と心操くんとは戦うのが初めてだからどんな展開になるのかが予想がつかず気持ちが高ぶる。
｢A！楽しそうやね！｣
｢楽しいよ、早く私たちの番にならないかなぁ。｣
早く自分の番になって欲しい気持ちとみんなの試合をもっと見たい気持ちで頭がごちゃごちゃしてる。
｢A｣
｢ん？｣
声をする方へ向きを変えると前とは違い、すっかり逞しくなった心操くんがいた。
｢今からの試合で俺が勝ったら訓練またこいよ。｣
｢……え、｣
くるりと向きを変えた心操くんの背中を見つめるしか出来ずにいると右から、
｢宇宿さん、次だよ？｣
と、緑谷くんに肩をポンと叩かれ我に返る。
心操くんは個性を使ったわけないのに、心操くんのたった一言で頭が真っ白になったのだ。
心操くんは私が訓練に行かなくなった理由を気付いてそうで怖くて深くは聞けない。
｢うん……。｣
もやもやを晴らそうと試合へ向かう。
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あいかわ(プロフ) - りぃ楼さん» ありがとうございます！！なんとか最後まで書けてよかったです！笑 (2020年5月22日 1時) (
レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ楼(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後までドキドキでした…！久しぶりにこんなにドキドキする作品に出会えました。ありがとうございます。お疲れ様でした…！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 9478333b23 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます！終わらせ方が分からなくて中途半端に終わってしまって申し訳ないです…。読んでくださってありがとうございます！！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - すごく面白かったです！！モヤっとしたところやドキドキするようなシーンもあって読んでて楽しかったです！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: c37e0e7b77 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - え、これからどうなるんですか……更新待ってます。 (2020年3月15日 2時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいかわ | 作成日時：2019年9月5日 23時
