16cm ページ16
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〜轟side〜
好きな女を抱きしめて馬鹿みたいに緊張している俺とは反対にAは落ち着いてるように見えた。
｢ごめん。｣と、俺の胸を軽く押して離れようとするAをどうしても引き留めたくて、
｢告白、他のやつも聞いていたかもしれねぇぞ。｣
俺を押していた腕に力がなくなる。
瞬間、言ってしまったと、後悔した。
｢なに、それ。｣
｢近くにいた俺に告ったことにすれば、噂が広まっても相澤先生に迷惑かからないかもしれねぇぞ。｣
口から出る言葉を抑えきれない。
さっきの煙のせいか？
Aは黙っていた。
実際は10秒くらいだろう。
でも俺からすると1分に感じる程、Aの反応が怖かった。
Aの大きな呼吸に驚き、肩が揺れた。
｢わかった。
よろしくね、轟くん。｣
Aと目が合っているはずなのに、Aの目には俺は写っていなかった。
〜相澤side〜
｢せんせ、すき｣
小さく、震えた声で、それでもしっかりと聞こえた。
ずっと聞きたかった言葉だった。
でも本当に言ってほしかったわけではない。
15歳の子供からすると30歳なんておっさんだろ。
恋愛対象に入るわけがない。
だから期待しなくてもよかったのに。
我ながら言い方が悪いのはわかっている。
宇宿に、というよりも俺に言い聞かせようと力が入ってしまった。
煙のせいか、ぽろりと出てきそうな本音を必死にこらえた結果がこれだ。
一言謝りエレベーターに向かう宇宿の背中を見届けるしか出来ない俺の視界に轟の宇宿を追いかける姿が入る。
Aと呼びながらエレベーターに乗り込む轟に苛立つ。
名前を呼んで、一緒に授業を受けて、放課後もそばにいれて、対等な立場でかかわることができる。
生徒と生徒で会えたらよかったのに。
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あいかわ(プロフ) - りぃ楼さん» ありがとうございます！！なんとか最後まで書けてよかったです！笑 (2020年5月22日 1時) (
レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ楼(プロフ) - 完結おめでとうございます。最初から最後までドキドキでした…！久しぶりにこんなにドキドキする作品に出会えました。ありがとうございます。お疲れ様でした…！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 9478333b23 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます！終わらせ方が分からなくて中途半端に終わってしまって申し訳ないです…。読んでくださってありがとうございます！！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: 9f89ec83c6 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - すごく面白かったです！！モヤっとしたところやドキドキするようなシーンもあって読んでて楽しかったです！ (2020年5月20日 3時) (レス) id: c37e0e7b77 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - え、これからどうなるんですか……更新待ってます。 (2020年3月15日 2時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいかわ | 作成日時：2019年9月5日 23時
