女性アイドルの賞味期限。 (ページ32)

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31話ページ32

『え、発表できない？』

5月1日。

私たちがSixTONESを組んだその日に発表する予定だったデビューの発表はなぜかなかったことになった

「…SnowManと、合同の発表になる可能性がある」

ジ「え？」

松「どういうことですか？」

「SnowManと同時デビュー。ってこと」

私たちの夢は？

同時、デビュー？

田「SnowManいつデビューの予定なんですか？」

「まだ決まってないし本人たちはそのことを知らない」

森「…SnowManのデビューに俺らのデビューも合わせるってことですか」

「そういうことだ。女でグループ所属のお前とまどかがいなくなって男だけのSnowManじゃなぁ…」

『え、あ…』

1番言われたくないことを言われた

1番触れられたくないとこに触れられた

じわっと涙がこみ上げる

でもわたしが動くより先に動く人がいた

高「さすがにその言い方は許せないです。
メンバーの事は個性ですし関係ありません」

京「この世の中で男尊女卑はカッコ悪いですよ」

わたしを抱きしめて頭を撫でながらゆっくり言った大我君とそれを守るように手を伸ばして庇ってくれたこーち

ジ「そういう言い方やめてください」

森「警察呼びますよ？」

「だまれ！！！！」

田「うるせーのはお前だよまじ出てけ」

松「上の人にも連絡してあんた外してもらうんで。さよなら」

「はっ！お前ら誰に向かって口聞いてんだ！！！

後悔しねーように生きるんだな！！！！」

机と椅子を蹴り飛ばして部屋を出て行ったスタッフの人

その人がいなくなるとふと力が抜けて座り込む

松「大丈夫？」

森「とりあえずソファー座ろ、樹、お茶ちょうだい」

田「おん」

あぁ、男の人はやっぱ怖い

お姉ちゃんの言う通りだ