君がため【ymin】

＊ ページ37

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「……はぁっ、んっ、……♡」




肩で息をしていると、ずるっと挿っていたモノが抜かれた。
それすらも気持ちよくて声が漏れる。
お腹の中が山田のものでいっぱいで熱くて、それが少し垂れてきてまた後ろが疼く。

そしてくるっと身体を反転させられ、触れるだけのキスをおまけにされた。



「いのおちゃん、えっちでかわいい。中に出してごめんね？」


「それはいいけど、……って、ほんとおまえばか！ばれたらどーするんだよ！」


「バレなかったからいいじゃん。いのおちゃんも満更でもなかったくせに。」



図星を突かれ、睨むことしか出来ない。
すると、もちろん山田にバレてしまったのか「ほんとかわいい。」と頭を撫でられた。
……なんか、歳上としての威厳が無くなってきた気がするんだけど。

まぁそんなこんなで気持ちよかったお礼と、俺からしたらどんな反応するか気になってさっきしたようなキスをしてみる。
どんな顔するかな。
いつも余裕そうに笑ってるから、少しは驚いてほしいな。
なんて考えていると、また熱くて硬いものが後孔に押し付けられた。




「え、まって。なんでまたおっきくしてんの？」


「こんな可愛いことされて勃たないわけなくない？それに、1回で物足りなかったのはいのおちゃんも同じでしょ？」


「っ、ひっ、まって、ぇ……こすんなぁっ……！」



俺の願望通りに、山田は余裕無さそうに顔を歪めた。
その表情に母性本能かなんなのか、きゅんとしてしまう。

ただ、またちょっとした快感が押し寄せるのは想定外だった。
後孔に擦るように動いてくるからほぼしているに近いけど、挿ってはないから奥に欲しくて堪らなくなる。



「……ね、一緒にまた気持ちよくなろ？」



ずるい、囁けばいいと思って。
まぁそうなんだけどさ！



「……しかたないから、いれていいよ。」


「ほんと素直じゃないんだから。でも俺は挿れない。」


「……へ？」


「やっぱりいのおちゃんももう1回したかったんじゃん。そんな顔しなくても大丈夫、ちゃんとしてはあげるから。」



予期せぬ言葉が聞こえて固まると、山田は嬉しそうに笑った。

こんなんじゃ期待してることバレバレじゃん。
てか、俺は挿れないってどういうこと？

疑問に思っていると、山田は俺から離れてトイレの蓋を閉めてその上に座った。
そして、ぽんぽんと自分の膝をたたいた。

……これは、嫌な予感が。




「いのおちゃんから乗って甘えてほしいなぁ。ほら、おいで？」

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