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とうとう腰が抜けて足にも力が入らなくなってきた。
それを察してくれたのか、山田は俺のことを引き寄せ支えてくれる。
俺より小さいくせにしっかり受け止めてくれるんだから、こいつはどこまでいってもカッコイイ。
山田の唇はてらてらと輝き、少し濡れていて、色気がただ漏れで直視できない。
久しぶりに溶け合うようなキスをしたから、恥ずかしさと満足感でごちゃごちゃになる。
「そんな寂しかったの?」
「な、そんな、わけないじゃん。」
「嘘つけ。今日元気なかったのも俺に最近会えてなかったから、とか?」
「う、うぬぼれんな、ばーか!」
余韻に浸っていると、直球に図星をつかれて子どもじみた悪態をつくことでしか言い返せない。
くっそ、余裕そうな顔しやがって。
お前のせいで俺は散々だったんだぞ!
「えー?……前も言ったけど、俺はいのおちゃんに会えるのいつも楽しみにしてるんだよ。」
「……っひ、みみやめっ、」
「ね、いのおちゃんは?」
耳が弱いことなんて、こいつにはとっくの前からバレてる。
それを利用してくるなんてずるいぞ。
しかも、もう答えなんて分かりきってるくせに。
ぬるっとした感触のものに、ぴちゃぴちゃと耳の中を犯される。
さらになぞられたり、甘噛みされたりすれば、声なんて抑えられない。
「っふ、んぅ、おれはっ!たのしみになんか、っ、あ」
「じゃ、仕方ない。今日は甘えるの我慢する。」
「……っふぇ、?なんで、ぇ」
先程までずっと攻め立てられていたが、いきなり刺激が止んで間抜けな声を出してしまう。
俺の本音はもちろん山田にバレバレなのか、ニヤリと楽しそうに笑っている。
「楽しみでもないのに、甘えられるなんて嫌でしょ?」
「うぅ……ずるい!あほ!ばか!へんたい!わかってるくせに!」
「ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよ。教えて?」
全部お見通しされてるようで悔しい。
でもそれ以上に山田に触られたいという気持ちが強いから、それも悔しい。
今までしてきた我慢なんて、キスした時から既に崩れている。
もう気持ちが溢れて止まらない。
「だ、だれのせいでおれの体がこんなおかしくなったと思ってんだ!まいばんお前のこと考えながら、1人でするおれの気持ちかんがえろ!ずっと触ってほしくて、甘えてほしくて、たまらなかったんだからっ……!せきにんとれっ……ばかぁ……!」
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白湯(プロフ) - 美雨さん» コメントありがとうございます!インライ全てが可愛いの塊でしたよね〜!がんばりますヽ(´∇`)ノ (1月15日 1時) (レス) id: e2c7c3ecf0 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - インライ見てやまいの、萌えキュン死しそうでした。たかいのもたまりませんでした。萌えなお話楽しみにしています。 (1月14日 18時) (レス) @page43 id: 24d7b279b5 (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - けーままさん» わ〜!同じ空間でやまいのを見ていたんですね!あれは衝撃でしたよね、、ほんとに泡吹いてぶっ倒れるかと思いました(笑)やまいのの距離ってなんかリアル感あるんですよね、、! (1月14日 10時) (レス) id: e2c7c3ecf0 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 私も福岡1日目入りました!し、衝撃インライも少しだけ拝見しました!とんでもないものを目撃しちゃいましたね…。 (1月14日 8時) (レス) @page43 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
白湯(プロフ) - わたしさん» わ〜〜コメントありがとうございます!ですよね、ちょっとジェラシー感じちゃいます(>_<。)笑ほんとですか!ymin推しはこう考えちゃうんですかね?笑とっても嬉しいです、ありがとうございます(;_;) (2023年3月19日 23時) (レス) id: e2c7c3ecf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白湯 | 作成日時:2023年2月13日 18時