カルマの時間 ページ10
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教室に戻った時、驚いた。
まさかの、隣の席だったとは……
空席だったけど1つは赤羽くんの席だったのか。
嬉しいけどなんか嫌だ。
それにしても、
岡野「ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー！小テスト中なんだから！」
殺「こ、これは失礼！！」
岡野さんの言う通りだ。
ただでさえ嫌いな英語なのに、もっと集中できなくなるじゃん。
壁パンをしている殺せんせー。
理由は、赤羽くんにおちょくられてムカついたからだろうと磯貝くんが言っていた。
寺坂「よぉカルマァ、あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」
村松「またおうちにこもってたほうがいいんじゃなーい」
こっちもうるさい。
わたしは小さくため息をついた。
業「殺されかけたら怒るの当たり前じゃん寺坂。しくじってちびっちゃった誰かの時と違ってさ」
寺坂「な、ちびってねーよ！テメケンカ売ってんのか！」
『うるさい寺坂くん静かにして』
我慢できなくなって注意をした。
寺坂くんは普通に話してるだけでも声が大きいのに、もっと声を張り上げないでほしい。
寺坂「テメーもビンタしたり注意したりうるせぇんだよ」
業「へーA寺坂にビンタしたの？バカが移っちゃうよ」
寺坂「どういう意味だ！」
寺坂くんが机をドンッと鳴らす。
そしたら殺せんせーが赤い顔をして、
殺「こらそこ！テスト中に大きな音立てない！」
自分の触手に言ってくれ。
でもおかげで寺坂くんは黙ってくれた。
『心配しなくても、もうバカだから移るもなにもないよ』
業「…ふーん…ごめんね殺せんせー俺もう終わったからさジェラート食って静かにしてるわ」
どこから取り出したのか知らないけど、いつの間にかジェラートを手に持っている。
殺「そっそれは昨日先生がイタリア行って買ったやつ！」
殺せんせーのかよ！！
多分クラス中がそう思っただろう。
そして赤羽くんと殺せんせーのやりとりは続き、驚くことが起こった。
＿＿＿ﾊﾞﾁｭｯｯ
殺「！！」
対先生物質のBB弾が床にばらまいてあったようで、殺せんせーがそれに気付かず踏んでしまったようだ。
そして赤羽くんが銃を打つけども、躱す殺せんせー。
赤羽くんはジェラートを先生の服にべっとりつけ、テストを提出して帰ってしまった。
……ジェラート、もったいないなぁ。
でも、さっき寺坂くんのことでバカ移っちゃうって言ったことに嬉しさを覚えた。
やっぱり好きになっちゃった。
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作者名：スアノ | 作成日時：2018年12月30日 19時
