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速水「烏間先生ちょっと怖いけどカッコいいよねー」
倉橋「ねー！ナイフ当てたらよしよししてくれんのかな〜」
『わたしそんなことされたら気絶するかも…！』
わたしがそう言うと、陽菜乃ちゃんと凛香ちゃんは大笑いした。
倉橋「Aちゃん烏間先生に惚れたー？」
『え！違うよ！憧れなだけ！』
速水「好きな人、いないの？」
『うーん……いない、かな』
渚かと思った、と言う凛香ちゃん。
それに相槌する陽菜乃ちゃん。
なんで渚がでてくるんだ…
あ、そうだ。
ナイフ戦術のこと、烏間先生に聞きに行こうかな。
『わたし烏間先生にナイフ戦術のこと聞きに行ってくる！』
倉橋「うん！教室先行ってるね〜」
陽菜乃ちゃんと凛香ちゃんに手を振り、来た道を戻った。
『烏間先生ー！』
烏間先生のところに行くと、殺せんせーと話していたようだ。
烏間「Aさんか、どうした？」
『先生、ナイフと空手を同時に使うにはどうすればいいですか？』
烏間「…空手、やってるのか？」
『やってました！小6までですけど…』
ほう、と感心する烏間先生。
烏間先生はわたしの目をまっすぐ見てくれるいい人だ。
烏間「分かった。じゃあ放課後……」
『ん？』
なぜかわたしから目線を逸らし、まっすぐ前を向く烏間先生。
不思議に思い、わたしは振り返った。
そこには、見たことのない赤髪の人が立っていた。
殺「赤羽業くん…ですね。今日が停学明けと聞いてました。初日から遅刻はいけませんねぇ」
業「あはは、生活リズム戻らなくて」
停学明け…？
もしかして、暴力事件起こしたっていう人？
確か2年生のとき、噂になってたのを耳にしたことがある。
それにしても…
『笑顔がわざとらしい…』
烏間「…？」
誰にも聞こえないようにボソッと独り言を呟く。
業「下の名前で気安く呼んでよ、とりあえずよろしく先生！」
そう言って握手を求める赤髪少年。
わたしは見えてしまった。
手のひらに貼り付けているアレを。
殺「こちらこそ楽しい1年にしていきましょう」
先生がそう言った瞬間、ドロッと溶ける先生の手。
うわぁ…と思いながらその光景を見ていた。
赤髪少年がナイフを先生に当てようとするも、マッハ20の殺せんせーは飛び退く。
烏間先生も、みんなも、もちろんわたしも驚いていた。
だって、殺せんせーにダメージを与えた人は初めてだから。
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作者名：スアノ | 作成日時：2018年12月30日 19時
