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しおりの時間 ページ43

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『………ん…いたっ…』


頭がズキズキする。

あれ、わたしどうしたんだっけ……あっそうだ!

ガラの悪い高校生が赤羽くんを殴って、わたしも殴られて…




『!カエデちゃん…っ』


目に入った光景は、カエデちゃんが首を絞められている姿だった。

感情がゾワッと高まるのが自分でも分かった。



「何エリート気取りで見下してんだァ!?お前もすぐに同じレベルまで、!ってぇ…」

『ふざけないで』


足は縛られてなかったので、カエデちゃんの首を絞めてた人の腕に蹴りをいれた。

それも反射的に。


「んだお前ケンカ売ってんのか!?」

『!!いっ…』

茅野「Aちゃん!」


お腹を思い切り蹴られ、床に転がってしまった。

起き上がろうとした瞬間、馬乗りになってくる男の人。

寒気が走った。


『や、どいてよ…っ』

「あー腕いてぇ…ムカつくから先やっちゃうわ」


足をバタつかせて起き上がろうとするも、全然ダメだ。

力強い。

……怖い。



『!ちょっと、やめて…っ!』


ネクタイを外され、ブラウスのボタンを上から外される。


「東京に戻ったらまた遊ぼうぜ、楽しい旅行の写真でも見ながら…なぁ」


やだやだやだ。

やめて、お願い。

声にも出せず、ただ一筋の涙が伝うだけだった。







___ギィ…




扉の開く音がし、ボタンを外す手が止まった。



「お、きたきた。うちの撮影スタッフがご到着だぜ」


もうダメだ、と思い扉の方を見た。



するとそこには、傷だらけで気絶している高校生が転がってきた。


「修学旅行のしおり1243ページ。班員が拉致られたときの対処法」


この声は……渚?


渚「犯人の手がかりがない場合、まず会話の内容や訛りなどから地元の者かそうでないかを判断しましょう。 地元民ではなくさらに学生服を来ていた場合1244ページ。
考えられるのは、相手も修学旅行生で旅先でオイタをする輩です」

茅野「皆!!」


大好きな皆が目に入り安心した。

赤羽くんも大丈夫みたい、よかった…


「なっ…てめぇらなんでここが分かった!?」


わたしの上に乗っていた男は離れ、渚達の前へ向かい言った。






………………………………………………………



更新ものすごーーーーーく遅れてすみませんでした!!!!

インフルにかかったりバイトで忙しかったりして…。

亀更新になりますが、更新がんばるのでよろしくお願いします(´×ω×`)

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作者名:スアノ | 作成日時:2018年12月30日 19時

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