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渚を呼び出した3人組の男子達が先に帰ってくる。

数分後に渚も戻ってきた。

渚の表情は、どこか変だった。

なんか、考え事をしている様子。


どうしたの?と聞くに聞けなかったので、話題を作りお喋りをした。













国語の時間。

ラスト7文字を"触手なりけり"で締めろという短歌作り。

…めちゃくちゃ作りにくい!!


考えている間、渚の隣の席の茅野カエデちゃんが先生の名前について質問をしていた。

皆さんで考えて、と言われたのでわたしは短歌じゃなくて先生の名前をこっそり考えていた。





「お、もうできましたか渚くん」


先生の言葉で前を向いた。


……ナイフを持っている。

それがあの3人組と昼休み考えた作戦ってこと?

それにしてはありきたりなような気がする。



渚は黄色い先生の前に立ち止まった。

その瞬間、ナイフを取り出し勢いよく先生に突きつけた。



だけど、さすがはマッハ20。

ナイフを持っていた渚の腕を止めていた。



「言ったでしょう、もっと工夫をしま…!」


渚はふわりと先生の胸に飛び込んだ。

ヤバイと思い、席を思わず立った


その瞬間、バアァァァンッと響く爆発音。

わたしの席にまで煙とBB弾が飛んできた。



「っしゃあ!やったぜ!百億いただきぃ!」

「まさかこいつも自爆テロは予想してなかっただろ!」


男子3人組は渚のほうへと走って行った。

わたしも前へ向かう。


茅野「ちょっと寺坂!渚に何持たせたのよ!」

寺坂「あ?オモチャの手榴弾だよ。ただし火力を使って威力をあげてる。三百発の対先生弾がすげぇ速さで飛び散るように」

茅野「なっ……あ、Aちゃん…」


わたしの名前を呼んだカエデちゃんの横を通り過ぎ、寺坂くんという人の前に立つ。


寺坂「人間が死ぬ威力じゃ…あ?なんだ転校せ、」



___バシンッッッ





怒りに任せて、寺坂くんの頬を平手打ちした。

みんなは驚いた様子でこちらを見た。



寺坂「って……なんだてめ、」

『渚!大丈夫!?』


寺坂くんの言葉を遮り、渚に駆け寄る。


渚「…う……」


よかった、意識はあるみたい。


…ん?なに、この膜。

渚をおおってるようだ。



寺坂「てめぇ無視すんじゃ、」

「実は先生月に1度ほど脱皮をします」


上のほうから、もう聞き慣れた声が聞こえた。

起き上がった渚を確認し、天井を見る。


やっぱり、黄色い先生。

でも黄色くない。

真っ黒。ど怒りだ。



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作者名:スアノ | 作成日時:2018年12月30日 19時

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