テストの時間 ページ35
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中間テストの日がやってきた。
全校生徒が本校舎で受ける決まりで、わたし達E組だけアウェーでの戦いになる。
「E組だからってカンニングなどするんじゃないぞ、俺達本校舎の教師がしっかり見張ってやるからなー」
大野先生の露骨に集中乱しているコツコツ音も、喋り声もわたしの耳には届いてなかった。
"落ち着いて、集中してやれば答えを導くことができます"
テスト勉強のときに殺せんせーに言われた通り実行していた。
……やばい、分かる！
問題文の重要な部分、解き方のコツ。
全部殺せんせーがマッハで教えてくれた通りだ！
こんなに解けるのは初めて。
この問題なら殺れる。
次の問題も、次の問題も。
次の……あれ？なに、この問題…
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AA
合計点数 258点
187人中147位
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……烏間先生の電話からして理事長が仕組んだことだろう、今までそんなことなかったし。
特に数学に1番力いれてたのに、69点だった。
悔しくて、テスト用紙をずっと眺めていることしかできなかった。
殺「先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです…君達に顔向けできません」
チラッと殺せんせーを見るも、殺せんせーは黒板の方を向いていた。
なんも言葉がでない。
そのとき、隣の席がガタンッと動いた。
殺「にゅやっ！？」
業「いいの〜？顔向けできなかったら俺が殺しにくんのも見えないよ」
赤羽くんが殺せんせーに向けてナイフを飛ばした。
5枚のテスト用紙を持って殺せんせーのところに歩いていった赤羽くん。
殺「カルマくん！！今先生は落ち込んで…」
業「俺問題変わっても関係ないし」
木村「うお…すげぇ」
1番前の席の木村くんと陽菜乃ちゃん、殺せんせーも驚いていることからいい成績だったのが分かる。
…確かに、赤羽くんの成績に合わせて殺せんせーが余計な範囲まで教えていたのを少しだけ見た気がする。
業「…でどーすんのそっちは？全員50位に入んなかったって言い訳つけてここからジッポ巻いて逃げちゃうの？それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの？」
赤羽くんの挑発はすごい。
殺せんせーが怒ってることは顔を見るだけで分かった。
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作者名：スアノ | 作成日時：2018年12月30日 19時
