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集会の時間 ページ29

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月に1度の全校集会。

今年からE組になったわたしには気が重くなるイベントだ。



田中「渚く〜ん、Aさ〜ん、おつかれ〜」

高田「わざわざ山の上からこっちに来るの大変でしょ〜」


…またこいつらか。

いちいち突っかかってくるけどそんなにE組のことが好きなのかな??


『その口黙らせてあげる?』

渚「ちょ、Aさん…」


空手の構えをして、田中達に言う。

すると田中と高田は一瞬焦った表情を浮かべ、すぐにニヤついた。


田中「いいけど理事長に言っちゃうよー?殴られたって」

高田「あぁそしたら退学なるかも〜?」

『っ……!』


ムカつくけど言い返す言葉がない。

そして田中達は笑いながら去って行った。


『あーもー!!』

渚「空手で解決しちゃダメだって…」

『だってムカつくんだもん!』

渚「今は耐えようよ」


渚に背中を押され、列に並んだ。

周りを見れば、他の人も笑ったり悪口を言っている。

去年までわたしはもちろん、あの人達のように差別扱いなんてこと一切しなかった。

友達はものすごい悪口を言ってたけど、絶対一緒になって言うなんてことはしなかった。

E組に落ちてから余計分かるな、こういう辛さ。

でも間違ってるのはあいつらだ。

いじめだの差別だの全部間違ってる。












校長「油断してると…どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」


その瞬間大爆笑に包まれる体育館。

校長のいつものE組に対する軽蔑はもうつまんない。



菅谷「Aさん、そーいやカルマは?」

『サボりに決まってるでしょー』

菅谷「くっそ羨ましいな…Aさんはサボらないんだ?」

『成績悪いのにサボったら罰喰らうって』


確かこの前全校集会に間に合わなかっただけで花壇の整備やらされてたと聞いた。

うちの学校の花壇は広いから絶対やりたくない。

なら全校集会に出たほうがマシだしね。



校長の話しも終わり、生徒会の準備に移った。

ふと横を見ると、烏間先生がキリッとした表情で入ってきた。

わたし達の担任として挨拶しにきたのかな?

殺せんせーが来たら困るもんね…



倉橋「烏間先生〜、ナイフケースデコってみたよ」

中村「かわいーっしょ」


陽菜乃ちゃんと莉桜ちゃんがナイフケースを烏間先生に見せびらかしていた。

すごいかわいい。てかすごい器用じゃない!?

でも烏間先生は、焦りながら陽菜乃ちゃん達に向けて何かを言っていた




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作者名:スアノ | 作成日時:2018年12月30日 19時

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