恋と勉強と暗殺と１【赤羽業】 (ページ24)

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英語の時間が終わると、イリーナ先生は颯爽に教室から出てしまった。

『あーつまんない』

千葉「カルマがいなかったからか？」

『ち、違う！…て、え？』

千葉くんの言った意味はただのふざけ？

それともわたしが赤羽くんのことが好きと知っているから？

『…なんでそう思ったの？千葉くん』

千葉「お前達の前の席にいて気付かないとでも思ってたのか？」

『……秘密にしといてください！！』

わかったよ、と笑いながら言われる。

最悪だ……莉桜ちゃんにも千葉くんにもバレた。

このままいくとクラス全員にバレてしまう！！

わたしってそんな分かりやすかったかな…

噂をすれば、赤羽くんが教室に戻ってきた。

業「ビッチねえさんちゃんと授業してくれなかったでしょ」

『え、なんで分かるの！？』

業「だーってあの人タコを殺すことしか考えてないし、じゃなきゃサボらないよ」

…確かに。

気付くのが遅すぎたかぁ。

業「あれ次体育だっけ？」

『そうだよ早く着替えなって！』

業「えーサボろっかな」

『だ、ダメだよ！さっきサボったばっかじゃん！』

業「冗談だって。なに？俺がいないの寂しいのー？」

意地悪そうな顔で言ってきた赤羽くん。

図星をつかれ、言葉に困る。

好きってことが唯一バレちゃいけないのが、この人だ。

赤羽くんはいろいろ鋭いから心配なんだよね…

『…なわけないでしょ！体育は貴重だから言っただけ！』

業「ふーん」

そのとき、Aちゃん行こー！と教室の扉のことで叫んだ陽菜乃ちゃん。

よかった救世主だ…！

『うん！』

業「早くない？行くの」

『烏間先生の準備手伝うんだ！じゃあまた後でね～』

陽菜乃ちゃんの元へすぐに向かった。

小走りで教室の廊下を走っていると、陽菜乃ちゃんが急にニヤニヤし始めた。

倉橋「Aちゃんカルマくんに告らないのー？」

『えぇ！？陽菜乃ちゃんも！？』

これはクラス全員にバレるのも時間の問題だ。

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