恋と勉強と暗殺と１【赤羽業】 (ページ23)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:4,410 hit

大人の時間ページ23

.

『だーかーらー、鋭くないって！』

イ「はぁ？烏間が言ってたのよ？あの烏間が」

『知らないよ…てゆーか勘が鋭いとか鋭くないって自分じゃ分からないよ！』

イリーナ先生に言われた通り、渚と入れ違いで教員室に入る。

そしたらまた、勘が鋭いんだって？と問いただされ今に至る。

…ていうかこの壁ドン状態をやめてほしい。

イ「まぁいいわ、あのタコがなんか察したらすぐ知らせて頂戴」

『えぇ…』

イ「いいわね？」

『……はーい』

この殺し屋の目つきやめてほしい。結構怖い。

イ「あとあんたって赤髪のガキと付き合ってんの？」

『赤髪……ち、違いますよ！！赤羽くんはただのお友達でわたしが勝手に片想いしてるだけで…』

！！言いすぎた！！

ただのお友達だけ言えばいいものの…わたしのバカバカッッ

イ「へぇ…自分のことには鈍感なのね」

『え？』

イ「見ててじれったいから早くしてよね、教室戻っていいわよ」

そう言うとイリーナ先生は、壁から手を離し自分の机に座った。

意味分からないし…

ていうかイリーナ先生は多分殺せんせーを甘く見てる。

色仕掛けが成功したから色仕掛けだけに頼ろうとしてる気がする。

そんなことをいちいち言ってたら銃を向けられるかもしれないので、大人しく教員室から出た。

・

・

英語の時間。

イリーナ先生は教室に来たはいいが、アイパッドばっかり構ってて全然授業をする気配がない。

赤羽くんはサボっているため不在。

寝よっかな…と考えていたところ、前原が沈黙を破った。

前原「なービッチねえさん授業してくれよー」

中村「そーだよビッチねえさん」

前原「一応ここじゃ先生なんだろビッチねえさん」

皆がおもしろがってビッチねえさんと連呼する。

わたしは面白くなって笑ってしまった。

イ「あービッチビッチうるさいわね！！まず正確な発音が違う！あんたら日本人はBとVの区別もつかないのね！」

キレたイリーナ先生。

そしたら今度は、歯で下唇を軽く噛めと指示し、そのまま1時間過ごせとまで言われた。

もちろんわたしはしない。

だってつまんないし。

赤羽くんと一緒にサボればよかったかも、と思ってしまった。

.