恋と勉強と暗殺と１【赤羽業】 (ページ20)

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胸の時間ページ20

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今日から5月。

殺せんせーの暗殺期限までのこり11ヶ月となった。

赤羽くんとの仲は友達のままだけど、会った時よりは仲良くなった気がする。

業「おはよA」

『あ、おはよ！今日朝登校してくるときすごいもの見ちゃった』

業「なにすごいものって」

『車がリボンだらけになってたの！遅刻しそうだったから観察してる暇なかったんだけど、その近くに変装した殺せんせーと女の人いたんだよね～』

リボンだらけの車の向こうの歩道から見たから顔は分からなかったけど、あの図体は殺せんせー。

隣の女の人は雰囲気から見てすごいお綺麗な人だったなあ…

『殺せんせーの愛人かなぁ』

業「つーかあのせんせーって結婚できるの」

『…できたら怖いね』

業「俺は人間と結婚したいなあー」

赤羽くんは結婚したいって思ってる人いるのかな。

…ていうかその前に彼女いるの！？

き、聞きたい……

業「なに？俺の顔変？」

『え！！あ、いや違くて…』

無意識で赤羽くんの顔を見てしまっていた。

聞いてみよっかな。

『あの赤羽くんって……彼女いる？』

業「え？俺？」

コクリと縦に首を振った。

いるって言われたら…諦めるしかないよね。

それは辛いかも。

業「いないよ」

『……そ、そうなんだ！』

業「Aは？」

『わ、わたし？いるわけないじゃーん！』

業「…そうだよね～」

その返答とその笑い顔ムカつくんですけど！！

心の中でムカついていると、烏間先生と殺せんせー、そして綺麗な女性の人が殺せんせーにくっつきながら教室に入ってきた。

『…あ、あの人かも』

業「ふーん…で、なんであんなベタベタなの？」

一応小さい声で話すわたし達。

殺せんせーにベタベタしてる理由は結局分からなかった。

烏間「今日から来た外国語の臨時講師を紹介する」

ビ「イリーナ・イェラビッチと申します、皆さんよろしく！！」

わぁ…すんごい美人だな本当に。

女のわたしから見ても惚れちゃいそう。

赤羽くんを横目で見ると、興味なさそうにあくびをしていた。

…なんかホッとした。

赤羽くんがあの先生を好きになったりでもしたら、叶わないもん。

再び前に視線を戻すと、殺せんせーは普通にデレデレしている。

あぁ、岡島くんを見てるみたい…

最近知ったんだよね、岡島くんはすごい変態ってことを。

なんの得もしないけど！！

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