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『教え方かぁ…確かに！』
業「でしょ？スピード早いし適当だし、あれは最悪」
『わたしも家で勉強すればE組落ちなかったのかも…』
業「…もしかして、本校舎復帰したいって思ってる？」
まっすぐわたしの目を見て言う赤羽くんに少しドキッとした。
『うん、最初の頃はね。でも、考え方が変わった』
最初は本校舎の人達を見返そうと思い、早くE組から抜け出そうと思っていた。
でも、殺せんせーと…赤羽くんが現れてからその考え方はどこかに消えた。
『見返すのならE組に残ったままでもできるし、なにより暗殺楽しいし！』
業「…そっか、よかった」
『？よかった？』
業「ううんこっちの話し」
そこでタイミングよく、注文した2つのパンケーキが机の上に並べられた。
…すごい、おいしそう…！！
なにこのフルーツの量！尋常じゃない！
『食べるのもったいない！』
業「あはは、じゃあ俺が食べてあげる？」
『！！そうは言ってない！食べるもんっ』
いただきます、と言いナイフでパンケーキを切り、フォークで刺す。
そして口に運んだ瞬間、甘い味が口いっぱい広がった。
『んん〜、おいしい…！』
業「ここオススメなんだよねー」
『さすが赤羽くん！』
赤羽くんを感心して、パンケーキを食べていると、
業「前の先生はさぁ、勝手に死んじゃったんだよね」
突然言われた言葉。
わたしはパンケーキをゴクンッと胃の中に入れ、ナイフとフォークを置き前にいる赤羽くんを見た。
赤羽くんの表情は、困ったように笑って少し俯いていた。
業「去年いじめられてたE組の先輩を助けたんだよ。いじめてたやつらを殴って」
あぁ、そういうことか。
ほら予想通りだ。赤羽くんは理由もなく人を傷つけたりしないって。
業「その後、俺の味方って言ってくれた先生がさぁ、お前が悪いってすごい言われて」
『…うん』
業「生きていても人はしぬってその時知ったんだ。だから今回も同じだと思ってたんだけど…少なくとも先生としては死なないし殺せなかったんだよね」
情けないでしょ、と小さく笑った赤羽くん。
涙が出そうになった。
でも今1番泣きそうな顔してるのは、赤羽くん。
わたしが泣いちゃいけないと思い、ぐっと堪えた。
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作者名：スアノ | 作成日時：2018年12月30日 19時
