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紫呉「どんなこと？」
『……』
紫呉「話してよ？」
『…“いってらっしゃい”って言えなかったんです。母が事故で亡くなった日の朝、小テストがあるからって明け方まで勉強しちゃって、起きれなくて…
あの朝だけ言えなかったんです。いつも言ってたのに、あの朝だけ…
私も透も高校行く気無くて…働くんだって思ってたんです。でも、お母さんが……』
今日子「私も中卒だったのよねぇ。でもやっぱ、女子高生ってのもやってみたかったな!だから、アンタ達が代わりに高校生活楽しんでよ!」
『そんなお母さんに、“いってらっしゃい”を言えなかった。働きに出る、あの背中さえ見れなかった…
馬鹿ですよね。赤点取っても、家が吹き飛んでも、大切にしなきゃいけないのはお母さんだったのに…
だからせめて高校は、お母さんが入学する事を望んだ高校だけは、無事に卒業したいです。
透の事も、私が守るんだって誓ったから……だから、こんな時でも立ち止まってる場合ではないん…です……』ｽｰｯ
紫呉「Aちゃん？」
消えるように途切れたAの声に紫呉は顔を覗き込むと、器用に正座したまま眠っていた。
紫呉「……頑張ったね」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
紫呉は寝てしまったAを抱き上げ、隣に敷かれている布団に寝かした。
由希「…驚いた」
寝かしつけた瞬間、氷枕を持ってきた由希が静かに呟いた。
由希「学校じゃいつも元気そうで、苦労とか、そういう物と無縁に見えたのに……凄いね」
紫呉「凄いって…何が？」
由希「俺…草摩の家から飛び出したつもりだったけど、本当に嫌なら本田さん達みたいにテント抱えて、秘境でも奥地でも行けばいいのに…甘えてるよなって……”
紫呉「凄いなんていうのは、Aちゃん達に対して失礼だよ」
由希「そうだね………あと頼んでいい？」
紫呉「真逆…アレ、掘り返すのかい？僕も行こうか？1人じゃ大変だろう」
由希「…1人？誰に向かって、言ってるのさ」
不敵に笑う由希の背後には、大量の赤い瞳が不気味に光っていた。
今日子「A?アンタまた無理して…」
今日子「無理しないでちゃんと寝なさい?」
今日子「AはAらしく、ゆっくりやってけばいいんだよ?
いつか、追いつくから__」
『お母、さん…』
Aは帽子の男の子の夢を久し振りに見た気がした。
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凛 - 文章からセリフから､｢拝啓猫神様｣の丸パクリですよね？盗作ですよ (11月16日 20時) (
レス) @page50 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 台詞、文がそのまま他の方が書いたやつと同じですね… (2022年11月6日 11時) (レス) id: b4596f1ad6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 23ページでちょっと直した方がいいかと思います。紫呉の台詞のはずが、由希になってます。 (2022年9月26日 14時) (レス) @page24 id: c5e498bff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Azuki | 作成日時：2022年9月20日 15時
