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Aはネズミ姿の由希を手のひらに乗せて、目線を合わせるように抱き上げる。
由希「本田さん…？」
『…心配してくれてありがとう、草摩君』
由希「え？」
透「嬉しいです…凄く。私達、平気です」
『そんな重大な秘密を知ってしまったら仕方ないと思う。それが、草摩家の人達を守る為なら、尚更…』
透「だから…草摩君達が一番安心する方法を取って下さい」
忘れてしまうのはやっぱり寂しいと思ってしまう。出会った由希と紫呉と、今朝の彼も出会った事自体が無くなってしまうのは辛い。
だけど、それが彼らにとって安心できて平和に暮らしていける為なら、我慢しなくては。
『記憶が消されちゃっても、また友達になって欲しいな』
透「お願いします！」
由希を床に降ろした瞬間、ポフンと爆発音が聞こえた為、A達は目を逸らす。
由希「…元に戻る時間って疎なんだ……よし、出来た」
彼が着替え終わった事が分かったA達は振り返ると、ネクタイが歪んでいる事に気がつく。
透「…あ、ネクタイが歪んでます」
由希「え…ああ、こういうの苦手なんだ俺」
『ふふっ、意外だね』
“直すからじっとしてて”と、自分のネクタイを結び直してくれるAを由希はジッと見つめる。
慊人「普通の人が知ったら気味悪がるよ。近寄らなくなるよ…」
由希は幼い頃慊人に言われた事を思い出す。
普通の人なら否定すると思ってたこの体質。それが当たり前だと思ってた。でもこの2人は……
由希「……2人は…気味悪く、ないの？」
透「はい！元気です！」
『私も』
由希「は？いや、そういう意味じゃ…」
“気分が悪いの？”と聞き間違えたA達の返事に、由希は頬を赤くしてAを見つめた。
由希「帰ろうか」
『うん』
透「帰りましょう！」
由希「……ありがとう」
『どういたしまして』
ネクタイを結び直してくれたお礼だと思ったA。
由希は初めて、秘密を知っても離れなかったA達にとても救われたのだった。
✼••┈┈••✼
そのまま3人で家に帰ったA達は部屋に上がると、脚立に乗った夾が降りた。
夾「……後でプロ呼んで直してもらえ。取り敢えず雨が凌げりゃそれでいいだろ？」
透「はっはい！」
『ありがとうございます』
ぽっかり空いた天井はビニールシートとガムテープによって綺麗に塞がれており、破片が散らばった部屋も掃除されていた。
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凛 - 文章からセリフから､｢拝啓猫神様｣の丸パクリですよね？盗作ですよ (11月16日 20時) (
レス) @page50 id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 台詞、文がそのまま他の方が書いたやつと同じですね… (2022年11月6日 11時) (レス) id: b4596f1ad6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 23ページでちょっと直した方がいいかと思います。紫呉の台詞のはずが、由希になってます。 (2022年9月26日 14時) (レス) @page24 id: c5e498bff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Azuki | 作成日時：2022年9月20日 15時
