桜の花が舞って、

26.なんで ページ27

Aside




「えっ、と、…あ、えと、どうしたん俊寛？と、とりあえずあがって??」



やっぱくらくらして、状況が理解出来ない。
どうして俊寛くんはここにおるんやろ。



鮪「おじゃまします。急に来てごめんな??久しぶりにAのお店行ってみたら店長さんが風邪やゆうてたから、心配になって来たんよ。」

「そーやったん。わざわざありがとうね。」

鮪「A、大丈夫？めっさしんどそうやん。」



俊寛くんはほんまに心配そうな顔しとって、ちょっと笑いそうになる。



「たぶん大丈夫(笑)」

鮪「あ、そうや、なんか食べた??おかゆとか僕作るからAは寝とき??」

「あ、でもごめん、食欲ないんよ。」



私がそうこたえると、何故か俊寛くんはにっこりと微笑んで、じゃーん、と白いビニール袋の中から何かを取りだした。



「あ！みかんゼリー!!」

鮪「よかった(笑)これやったら食べれる思ってな??A昔からこれ好きやから。あとな、これと、これと…」


袋からは、みかんゼリーだけじゃなくて、風邪薬とかおでこに貼るやつとか、スポーツドリンクとか。

いったいどれくらいあるんやってくらいいっぱい。

優しい。


こんなに甘えてもええんかな、

苦しい。

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