58.笑顔の理由 ページ10
巨匠side
Aと義勝が別れた事を知ったのはAの口からだった。
どんな反応をしたらいいのかわからなかった。
たぶん、Aはまだ義勝の事が好きなんだろう。
でも、俺はやっぱりAが好きなままで。
正直、心のどこかで良かったって思ってしまっている。
Aはとても辛そうなのに、最低なやつだ。
「……そっか。色々大変だったな。あんま無理すんなよ。」
A「……うん。…ありがとう。」
「…そうだ!またうち来いよ!!」
A「えっ、でも……」
「あー、いや別に1人になりたいとか、まあ普通に一人暮らししたいとか思ってるんだったらいいんだけどさ(笑)」
A「…違うの。友将の気持ちすっごい嬉しい。でも、私の都合のいい時だけ友将に頼って、嫌な思いさせてないかなって思っちゃって。私いっつも迷惑かけてばっかだし……」
「そんなことねぇよ。お前の今の仕事だってすんげぇ俺らの役に立ってるし、なんかAいるとやる気でるし頑張れるし、…家帰った時にAがおかえり言ってくれるの嬉しいし///っだから全然嫌な思いなんてしてねえよ!」
A「…そんな事まで言ってくれるんだ……私も友将といると元気でるの。笑顔になれるの(笑)いっつもありがとうね。」
まあ、そんなこんなでまた俺らは一緒に住む事に。
Aは相変わらずすっごい鈍感。
でも、気づかれない方がいいのかもしれない。
いつか絶対伝えよう、そう思えるから。
明日も俺はAの笑顔の理由になれるかな。
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ひるね姫(プロフ) - みうる。さん» コメありがとうございます!!!そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!今度書く時は、もっと八木氏登場できるようなのにしたいと思ってるんですよ!!頑張ります(笑) (2016年1月20日 17時) (レス) id: 7b304ed9f7 (このIDを非表示/違反報告)
みうる。 - 全体的に切ないのかな、と思ったら、所々にキュンキュンしてしまうような描写があったりで、とても読み応えがありました! 個人的に、八木にゃんが連れて帰ったシーンはニヤニヤが止まらなくて…(笑) (2016年1月20日 0時) (レス) id: 1e0236c9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひるね姫 | 作成日時:2015年10月17日 20時