番外編→クリスマス1 ページ28
巨匠side
A「じゃあ私今日ちょっと早く帰れると思うから、晩ごはんいっぱい作ってるからね!!」
「おう(笑)出来るだけ早く帰るから。」
A「うん!!待ってる!」
そう言ってAはにっこりと嬉しそうに笑った。
今日は年に1度の聖なる夜の日。
クリスマスだ。
Aは事務所で仕事、俺らはいくつかのバンドとライブ。
2人とも仕事だけど、夜は一緒に過ごそうって二人で決めた。
実は死ぬほど楽しみにしてる俺。
プレゼントは一ヶ月前くらいからペアのネックレスを用意した。
アクセサリー系はあまり身につけない俺だけど、Aとならつけてみたいな、なんて思って。
女性に人気だという店に足を踏み入れるのは、少々恥ずかしかったけど、Aの笑顔がまぶたの裏に浮かんで、離れなかったおかげでちゃんと購入できた。
今夜は最高の夜にする。
そのはずだったのに、
俺は今ライブの打ち上げで居酒屋にいる。
断って帰ろうと思ったけど、先輩バンドもいる訳で断りきれず、すぐ帰ろうと思ったけどその度に酒を勧められて。
もう日付が変わりそうな時間。
最低だよな、俺。
約束したのに。
もう一軒行きますかっ!なんて騒いでるみんなを見て、やっぱり断ろうと心に決めた。
その時、
義勝「あれ!?なんか巨匠顔色悪くない??」
義勝にしては珍しく、周りに聞こえるような声のでかさで、驚いた。
てか、少し酒がまわってきてるけど、そんな酔っ払ってはないし、顔には出てないはずなのに。
……まてよ、でもこれを口実にすれば、
先輩「えっ?そうは見えないけど、大丈夫?」
「いや、ちょっと酔っちゃって、今日はもう帰ります。」
先輩「えー、帰っちゃうの??ま、しんどいならしょうがないかっ、お大事にね!ばいばーい。」
それからみんなは次の店に行くために、居酒屋の外へ出て行った。
一番後の方を歩いていた義勝が、こっちをふり返って小さく
「早くAんとこ行ってやれよ?」
と笑った。
俺はありがとうを言って急いでAの待つ家に向かった。
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ひるね姫(プロフ) - みうる。さん» コメありがとうございます!!!そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!今度書く時は、もっと八木氏登場できるようなのにしたいと思ってるんですよ!!頑張ります(笑) (2016年1月20日 17時) (レス) id: 7b304ed9f7 (このIDを非表示/違反報告)
みうる。 - 全体的に切ないのかな、と思ったら、所々にキュンキュンしてしまうような描写があったりで、とても読み応えがありました! 個人的に、八木にゃんが連れて帰ったシーンはニヤニヤが止まらなくて…(笑) (2016年1月20日 0時) (レス) id: 1e0236c9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひるね姫 | 作成日時:2015年10月17日 20時