62.空回り ページ14
巨匠side
Aは俺といる時でも何かをしている時でも、ふと気がつくと、ぼーっとしていて、うっすら目に涙を浮かべている。
俺がどうしたって聞いても、｢…あ、んと、何にもないよ!!｣って。
何にもない訳がない。
ずっとAのそばにいて、Aを見てきたんだからわからないはずがないのに、ばかだなぁ。
まだ、忘れれてないんだよな、きっと義勝の事思い出してんだろうな。
そう思う度にあぁ、俺じゃダメなんだって思い知らされる。
でもこんな一途なところも可愛い(笑)
いつかその想いの先が俺に変わることはないのかな、なんて思う毎日。
俺の好きな人はきっとまだ元彼を想い続けている。
だけど、そんな気持ちと裏腹に義勝はAを裏切った。
俺は我慢してるAを知ってたから、余計に腹が立って義勝を問い詰めた。
……そこにAがいる事にも気づかずに。
Aは目に涙をいっぱい溜めてるのに、無理して笑顔を作って何にもないように装って、走って行く。
追いかけたいけど、義勝が行ったから何か話すかも知れない、そこには俺がいない方がいいだろうから、どうすればいいかわからない。
結局はまた俺のせいだ。
知らない方がAには良かったはずがなのに、怒りにまかせてまわりが見えてなくて、俺がAを傷つけた。
いつも俺は空回りしてばかり。
こんな自分大嫌いだ。
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ひるね姫(プロフ) - みうる。さん» コメありがとうございます！！！そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!今度書く時は、もっと八木氏登場できるようなのにしたいと思ってるんですよ!!頑張ります（笑） (2016年1月20日 17時) (
レス) id: 7b304ed9f7 (このIDを非表示/違反報告)
みうる。 - 全体的に切ないのかな、と思ったら、所々にキュンキュンしてしまうような描写があったりで、とても読み応えがありました！ 個人的に、八木にゃんが連れて帰ったシーンはニヤニヤが止まらなくて…(笑) (2016年1月20日 0時) (レス) id: 1e0236c9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひるね姫 | 作成日時：2015年10月17日 20時
