61.信じる事 ページ13
義勝side
走るAの腕をようやく掴むと、Aはおそるおそるこっちを向いた。
A｢……ねぇ、さっき言ってた事って……本当…なの??｣
｢…うん。ごめ……｣
A｢…どうして、どうして言ってくれなかったの??……私にその気がないんだったら、他に好きな子ができたって、もう私なんか好きじゃないって、言ってよ。…私なんか嫌いだって、大嫌いだってもっと傷つけてよ！……じゃないと私だけが好きなままじゃん…。今までのハグもキスも私に見せてくれた笑顔も、全部、全部嘘だったんでしょ…もう、……義勝なんて、大っ嫌い！｣
そう言ったAは涙でぐしゃぐしゃで、俺の手を振り払って走って行ってしまった。
俺はただその場に立ち尽くす事しかできなかった。
いつからこうなってしまったんだろう。
もっとちゃんとAを大切にしてたら、ずっと俺の隣にいてくれたのかな。
巨匠のところへ行ってしまわないかといつも心の片隅で思って。
なんでAを信じる事ができなかったんだろう。
ただただ、後悔とか涙とか色んな感情が溢れてくる。
でも、これで良かったんだ。
Aが俺を嫌いになってくれて。
そしたら、Aは前に進める、俺を忘れる。
今Aを追いかけてやるべきなのは、俺じゃない。
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ひるね姫(プロフ) - みうる。さん» コメありがとうございます！！！そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!今度書く時は、もっと八木氏登場できるようなのにしたいと思ってるんですよ!!頑張ります（笑） (2016年1月20日 17時) (
レス) id: 7b304ed9f7 (このIDを非表示/違反報告)
みうる。 - 全体的に切ないのかな、と思ったら、所々にキュンキュンしてしまうような描写があったりで、とても読み応えがありました！ 個人的に、八木にゃんが連れて帰ったシーンはニヤニヤが止まらなくて…(笑) (2016年1月20日 0時) (レス) id: 1e0236c9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひるね姫 | 作成日時：2015年10月17日 20時
