潮風と百合 tkcn (ページ2)

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日々の終わり　△t ページ2

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「……ゔぅ。眩し……」

照りつける朝日が、容赦なく俺にぶつかる。

気持ちよく寝てるってのに、
所詮カーテンなんか意味を成さず。

朝の光に心地よい睡眠も邪魔されて
無理やり現実世界に引き戻されれば、

ズキズキと痛む頭が、やんわりと昨日を思い出させる。

高校時代に勝手に絡んできた友人A。

名前なんて覚えてないから、友人A。

学生時代はやさぐれてて、別に友達とかいらねぇしって一人行動してたから

周りのヤツらの顔を覚える気なんてさらさらなかった。名前なんて無論覚えてないし、適当に絡んで楽しい何の変哲もない日々を過ごせればそれでよかった。

人数合わせで、否応無しに連れて行かれた

飲み会

という名のものは、表面上で。

男女10人くらいの酒の席は、まさしく相手もいない奴らの寂しい出会いの場。

チャラそう、とかよく言われるけど
案外それも否めないし。

そもそも、恋だの愛だの言ってるほうがアホらしい。

だからか、

周りはそんな俺の見た目や低めな声質、遊びまわってきた過去から
何かとつけては俺の噂を広め歩く。

あることないこと言われんのは
嫌っちゃ嫌だけど、反論するのも面倒くさくて、だから、気にもとめず無視してきた。

そして昨日。

酒の席となれば誰もが必至に相手を得ようとする。

しつこい程に絡んでくる女は、

香水臭いし、メイクは濃いし、挙げ句の果てに可愛くない。

まあ、言ってしまえば好みじゃない。

普段だったら適当にお持ち帰りもするけどなぜか今日はそんな気分にもならないもんで。

それでも、場の雰囲気を崩そうとまでは思えなくて

結局何も言えずに、酒を飲まされて
日にちを跨いだ今日のこれは

二日酔い。

あーぁ。

最悪。

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