恋して愛して_2nd (yt×ym)

◆ryosuke.y ページ21

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｢わっ……って、え？！｣






ゆうとくんが、ストーカー男の肩に手を掛けたと思えば、そいつはサラッと逃げ出そうとして

一瞬の恐怖に襲われる。




また、なにかされるのかな。




ストーカーだけじゃない。
訳の分からない手紙がポストに届くようになって
無視を続けた最近では、俺の写真なんかまで入ってて。





心臓が痛くなりそうになる。

…と、思えばそれは一瞬で終わり。









突然、
ドタン、と大きな音が店内に響いた。






っえ？

見間違い？






｢ゆうとくん…！｣



『はは、ちょっと大袈裟にしすぎちゃった。
警察呼んでもらっていい？』









何かと思えば、目の前で繰り広げられた

それは綺麗な一本背負い。






そのまま固めるように相手の腕を取れば、
苦笑いで俺に話しかけてくれる。


額には少し汗が滲んでて、






…って、警察呼ばなきゃ。









…




…








｢…っ本当にありがとう。｣





『いいんだよ、警察の人にもちゃんと説明したし、
一応は大丈夫だと思うんだけどな。

それよりもさ…、




なんで言ってくれなかったの？』









切なそうな彼の表情。

眉を下げる彼は、いつもとは違って
元気を無くした犬みたいで、胸がキュッと締められるようで苦しい。








｢言わなかったこと、本当にごめんね。

ゆうとくんが忙しいの分かってるから
心配掛けたくなくて、すぐ終わるって、そう思ってて。｣









一つ照明が追い立てるように俺と彼を照らす。



ソファに2人で腰掛け
気まずさから下を向かずには居られない。

シンと静まり返る部屋、
唾を飲み込めばゴクリと小さく響き。









『……ばか』








次に言葉を発したのは彼だった。






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