恋して愛して_2nd (yt×ym)

◇yuto.n ページ19

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｢お疲れ様でした！｣






この後山田くんのお家にお邪魔することが決まって
早く行きたいからなのか

顔をキメにキメて、雑誌撮影は順調に進んだみたい。





なんなら予定よりも早く終わることが出来て内心
かなり嬉しい。






あ、そうだ。
行く前に一応電話入れとこっかな。






ほやほやとしたあの声は本当に可愛くて
それだけで疲れなんか吹っ飛ぶくらいだ。






きっと今日は何を作ろうかな〜とか、

考えながら仕事してたんじゃないかな。






そんな彼の事を考えれば
頬が緩みすぎていることに最近では自覚してきた。



あー、俺 気が緩めばすぐににやけてしまうところ、
治さなくちゃ。









prrrrrrr…






｢あ、もしも…｣



『…っゆうとくん！怖いよ、助けて！』





｢っへ？なっ、なに？！どうした、今どこ？｣



『仕事終わって帰り道っ、あの近くのスーパーに居る…っ』









切羽詰まった彼の声色に、
ただのお巫山戯なんかじゃなく、何かの出来事が彼を恐怖の中に包み込んでいることが分かる。


何があった。




色々な嫌な想像が頭を過ぎっては
パチンと弾け消えていく



早く助けなきゃ、何かが起こる前に









｢分かった！すぐ行くから人がいない所に行かないで！一人にならないようにしてて｣








急いで電話を切れば車を発車させる。

近くのスーパーとか、あそこしかないよな。

バリバリのスピード違反。
そんな事は気にしてられない。







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