恋して愛して_2nd (yt×ym)

◇ ページ14

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「ぶふっ……っ」





知「ちょっと、吹かないでよ。」






「だって、見てよこれ！なに、この可愛さ」









春のお出かけがテーマの特集ページ。



主役では無いはずなのに、
明らかにその女性よりも溢れ出ている存在感。






微笑を浮かべたその顔は、

こう、何というか。






可愛らしくて、

ひどく愛らしい。









「はぁ。やっぱ駄目。妬ける」







知「ったく…。小学生じゃあるまいし。」









ハラリと、もう1ページめくれば


彼女の頭を優しく撫でるカット。








微笑み合う姿を見てると、

むくむくと何か嫌なものが湧き上がってくる。









それは俺の山田くんで、
他人なんかに触れて欲しくなんか無いんだ。





そんなの言ったら、本当に子どもだと思われそうで言えないんだけどさ。









あぁ、きっとこの子は、

もう既に山田くんに惚れたと思う。









俺にしか見せないと思ってた笑顔は、
こんなにも簡単に違う子にも見せちゃうんだ。




この子だけじゃ無い。









きっとこの雑誌を見た人は、

もう君に釘付けになってるはずで。









なんだか、嫌な想像が止まらなくて

胸がむかむかして気持ち悪い。









知「もう、ゆうてぃは涼介と付き合ってるんでしょ。

そんなになよなよしてるんなら僕が取るからね？」







「…は？！え、いやいや、それは駄目…！」









頭を抱えてた俺に、

深いため息をついたちぃが
辛辣な言葉をぶつけてくる。









ちぃが山田くんをとる？

いや、駄目に決まってる。




しかも、いつの間に 涼介 なんて呼んじゃってるんだ。









知「涼介が危ない目に遭いそうで心配なら、ゆうてぃがちゃんと守ってやりなよ。


…って、涼介もいい大人なんだから大丈夫だろうけど。」









…そうか、


俺がちゃんと守ってあげれば。









それでいいのか。








＿＿






更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

私事ではありますが、
忙しくなかなか更新できませんでした。

また更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします

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