91.強制 ページ44
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マネヒョンに俺の秘密がバレたのはそれからすぐだった。
リパケのMVの撮影中にひどいめまいと息苦しさを感じた俺は休憩中に仮眠を取ると嘘をついてロケバスの中で薬を探していた。
霞んだ視界と、息苦しさの中もがいていると突然目の前に差し出された水と取り出された錠剤。
咄嗟に掴んで薬を飲み、すぐに差し出した相手の顔を見ると前回と似たような場面。
『…ヒョン…』
「……話は後で、…今はとりあえず寝ろ」
薬が効いた後、MVを撮り終えた俺は他のメンバーには日本の番組の打ち合わせだと嘘をついて、ヒョンと2人で病院へ向かった。
医師から俺の状態を聞いたヒョンの顔は険しく、
加えて俺がドクターストップを無視して活動を続けていることを聞いた時の表情はまさに鬼
車に戻った時に1発殴られるだろう
そう覚悟しながらも車に乗り込むと案の定一言目は説教だった
「なんでお前はいつも1人で抱え込む！！！」
『いやぁ…精神疾患だから大丈夫かなぁ…と』
「日本でのアリーナツアーもドームツアーも決まっている状態の中で、
いきなり精神疾患が原因で命を落とすかもしれない
そう言われても俺はどうにもしてやれない！
なんでもっと早く言わない…頼らない…」
「とにかく宿舎に戻ってからみんなで話し合おう 」
『メンバーには…！ヒョン…！』
「まだお前は隠すつもりか！」
『FIVEが終わったら！話すから…ほんとに…』
お願いします。
硬く手を握りしめて頭を下げると
呆れたようなため息が車内に響く
「…それならこっちも条件がある」
「ここの近くにさっき物件を見つけた」
「宿舎からじゃここは少し遠い」
"言いたいことはわかるな？"
『………はい…宿舎を出ます。』
「…スマン先生には言うからな。」
帰り道の車内はそれからずっと無言が続き、
宿舎に着いた途端ヒョンは俺が宿舎を出ることをメンバーに告げた。
"宿舎を出る気がない"発言をしていた俺をみんな知っているからこそ、もともと一人暮らしを始めたり、実家通いをし始めたメンバーも驚いていたが
日本スケジュールの多忙化なんて
いけしゃあしゃあの嘘をヒョンが口から出すと5人はみんな納得して話を終えていく。
また俺の居場所が１つ
消えていった
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さらん(プロフ) - ピーナツさんコメント感謝です。ありがとうございます！DVDなど手元にある公演などは臨場感を出したかったのでとてもうれしいです。更新少しずつしていくので気長に待ってください。頑張ります。 (2018年4月11日 19時) (
レス) id: 3f84d54714 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツ - 突然すみません。このお話を読んでるとライブの光景が本当に頭の中に浮かんできます。素敵なお話ありがとうございます。とても共感もします。 (2018年4月8日 21時) (レス) id: 2e52d693f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらん | 作成日時：2018年3月30日 16時
