【転生】還る場所は。−3−【EXO】

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2011.8


僕たちもデビュー組として正式に決定して、芸名なんかも貰い始めていた8月。

レッスン中にSHINeeのマネヒョンであり、僕と仲のいいヨンミンヒョンが荒々しく扉を開けた

「うーい。ちゅーもーく」

『あ、ヒョン。オニュヒョン達はいいの？』


昔からの顔なじみもあってラフに話す僕。

するとヨンミンヒョンは日本語の練習中。と一言告げて、後ろを振り向きだれかを呼ぶ。


すると2人の男性が入ってきた。


「えーっと、デビュー組に2人急遽追加で、ビョンベッキョンとキムジョンデ。入社したばかりだから。そうだな…Aお前、教育係。」

簡潔に紹介した後にいきなり僕の名前を呼ぶヒョン


『え⁉ジュンミョンヒョンがいるじゃん！』

そういうとめんどくさそうに

「お前マンネだろ？大人しく言うこと聞け」

と言いながらあくびをして退室してしまった。


レッスン中に来たということもあり、急遽休憩を貰って話を聴くとベッキョニヒョンはスカウト、ジョンデヒョンはオーディションがきっかけで入社したようだ。


僕たちが講師の先生から聞いたのは来年の5月にデビューすると言うこと。ここから考えるとこの2人はあと8.9ヶ月でデビューすることになる。

歌で受かったと聞いたから、歌唱力はすごいと思うけど、正直ダンスが不安だった…



そして案の定、ジュンミョンヒョンがうっかりと練習生期間を言ってしまって萎縮してしまった2人のヒョンは休憩中あまり僕たちと話さなかった


ダンスのレッスンの時も始めたばかりで、よく失敗して2人とも声が小さくなっているのを見て、まるで自分が注意されているかのように胸が苦しくなる。


2人のヒョンに話しかけづらい空気の中、ヨンミンヒョンから頼まれた"教育係"という言葉を思い出す。


『えっと…話しかけるのが遅くなってごめんなさい。ヒョン達…僕のこと分かりますか？』


少し距離を保って話しかけると顔を見合わせて頷く2人。Aくん、とジョンデヒョンが応えた。


『そうです。マンネのA。気軽に呼び捨てで呼んでくださいヒョン。

ダンス、難しいですよね？もしよかったらレッスン後、残って僕と練習しませんか？』


そう言うと一瞬、ベッキョンヒョンが嬉しそうな顔をしながらもすぐに表情が曇る。


「いや、でもAくんに悪いし、俺とジョンデ今日残って、ダメだったら助けてもらうよ」

そう必死に言うヒョンの背後で楽しそうに走り回るヨリヒョン。


全くあの人は…！



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