【転生】還る場所は。−2−【Produce101】

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J「へぇ〜そう言われて優秀な"子役"のマンネ、Aくんは頑張って収録したんだね。先輩のライブにも出演させてもらって。羨ましいなぁ」


そのヒョンの言葉に頭が真っ白になった。


K「ちょっと！ジョンヒョナそれは言い過ぎ！」

僕の顔色が変わったのが分かったのか焦るように肩を叩くキーヒョン。


今日だけなんだ。こんなに風当たりが強いのは。


威圧感はあったけどジョンヒョニヒョンはかっこよくて優しくて

タメ口で話してしまった僕に今までなにも言わずに我慢して


僕が財布を忘れた時はスポドリを買ってくれて
そっとカバンの横に置いていてくれたことがあった。


それがジョンヒョニヒョンだってこと、知ってたよ



"デビュー"この一言で人は変わってしまう。


それが痛感できた瞬間だった。
同時にこの言葉もジョンヒョニヒョンの"本心"だ
ってことも理解した。


僕は入社して初めてここで

"子役"

として合格してしまった自分が恥ずかしくて

辞めたいと思った。


溢れそうになった涙を堪えて

逃げたい一心で教室を飛び出す。


背後からは僕の名前を呼ぶジンギヒョンの声と


懸命にジョンヒョニヒョンに弁解するミノヒョンとテミナの声が聞こえた。


どうして

なんで


社長は僕を"子役"として合格したのか


もしかして


ー歌う姿が"アイドル"ではなかったから？ー




そう思いたくなくて顔をトイレで洗って出ると

ちょっと来て欲しい、と声をかけられた


振り向くとそこには




イ スマン社長の側にいつもいる秘書さんがいた。




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