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一週間後、シンタローと母さんは合否を見るため学校へと出向いていた。
普通、こういう時ってのは俺も一緒について行ってあげたいところだが、生憎の
【生徒は合格発表日、学校立ち入り禁止！！】
という見事なプリントをいただいて只今家で待機中。
これが現実だ、２次元よ。
まあ、あのシンタローだ。落ちるってことはまずないだろう。
あったとしたら面接で無愛想過ぎたか。
「…そろそろ帰って来るかな」
「…ただいま」
「噂をすりゃなんとやら」
呟いた次の瞬間に玄関のドアの開いた音が届いた。
ちょっと笑いながら迎えるために玄関に向かう。
…玄関に突っ立っているコートに身を包んだシンタロー。
外は雪でも降っていたのか、少し肩が白くなっている。
その表情は、異様なほどに冴えない。
え、嘘。マジで？え…
「あ、兄貴、オレ…」
「え、ちょ、嘘だろ。お、落ち着け…」
……いや落ち着くべきなの俺だな。
そして、シンタローが言葉を続ける。
「………首席合格しちまった」
「…はぇ？」
思いもしなかった発言に堪らず息も抜けるような声が漏れる。
え、首席合格？合格してる…よな。何で此奴こんなにお先真っ暗みたいな顔してんの。
「え、今更同じ学校に行くの嫌になったか？」
「なわけねえだろ」
「じゃあなんでんな暗いんだよ」
暫く俺の顔を睨むように見つめて、やがて溜息を吐いた。
「…入試１位だから、入学んとき話しなきゃいけねえ」
…これ言ったのが弟じゃなかったら多分俺此奴の事殴ってたわ。
いや、普通逆か。
自分のこめかみを押さえつける。
「あのなあ…」
「でも、兄貴と絶対同じ学校行きたかったから、本気出しちまった」
そう言って少し肩をすくめて笑って見せるシンタロー。
ああもう理由なんてどうでもいい。マジ弟可愛い。天使。
俺は、シンタローに手を差し出す。
「じゃあ、また春から同じ学校だな！」
「おう」
俺は、シンタローと拳をぶつけあって、祝福した。
「…そういえば母さんは？」
「……あ、置いて来ちまった…」
「お前…」
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アオ - 絶対行きます！！ (2017年10月10日 20時) (
レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
彌涅琉(プロフ) - アオさん» 毎度コメントありがとうございます！そろそろ続編に行くので続編でもよろしくお願いします！ (2017年10月9日 10時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 更新されるたびに内容がいつも面白いと感じます！引き続き頑張ってください！ (2017年10月9日 1時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
彌涅琉(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！ (2017年9月21日 21時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年9月21日 18時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネット中毒少女 | 作者ホームページ：http://KhKom/ol45
作成日時：2017年9月15日 0時
