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正直、そんな話を聞かされたのは初めてだった。
能力で人の命が危ない？何だよそれ。別に俺達は望んで受け取ったわけじゃ…
――違った。…俺は、望んだんだ。
自業自得か。笑える。
いや笑ってる暇ねえけど。
「…取り敢えず、俺の事はどうでもいい。でも、この目…モモちゃんはどうなるんだよ」
「っ」
シンタローが顔を強張らせる。
「ヒビヤ君もヒビヤ君だよ。自分が危険な状況に置かれてるってこともっと自覚した方がいいと思うな」
「いや自覚って言われても…そもそも今までの話全部信用できたわけじゃないっていうか…」
「え〜？能力まで使ってあんなに丁寧に説明したのに〜……」
俺達が話している間にも、少女とヒビヤの間で話が進んでいたらしく、少女が頭を抱えていた。
そこに、シンタローが思い切って声を掛ける。
「な、なあ。あんた、その赤い目に能力あるって言ったな」
「…言ったけど。別に信じなくてもいいよ。君にしてみたら突飛な話だと思うし」
冷たく返されても、シンタローは引かない。
信じられない、信じたくない…そんな表情を崩さず、問いかける。
「その目のせいで、命が危ないとも言ったよな」
「言ったね。多分このままだとこの赤い目を持っている人は、全員『悪い蛇』に殺 されちゃうと思う」
今度は俺が顔を引きつらせる番だった。
『悪い蛇』？心当たりありすぎる。あの真っ黒な……
「他にも、持ってる奴がいたんだな……」
「？」
「…俺の妹も、赤い目の能力者なんだ」
「え…？」
ヒビヤにも心当たりがあるだろう。
まさか、あんなにおばさん呼ばわりしてたモモに力があったなんて。思いもしないだろうな。
「あと、Aもさ、どうでもいいとか…どうでもよくなんか、ねぇからな」
「え」
俺もか…
どうやら俺の『俺は取り敢えずどうでもいい』的発言がシンタロー的に腹が立ったらしく、大分厳しい口調で咎められてしまった。
でもなんか心配されてるんだなとか思うと、良くねえけど、嬉しいなんて思っちまったり。
時刻はもう１８時。
昼の長い夏でも、日が傾いて店内の窓ガラスから茜色の光を差し込ませてくる。
少女は、シンタローの顔を怪訝そうに見つめていたが、
暫くして信用できたらしく、小さく息を吐いてから言葉を紡いだ。
「―――詳しく聞こうか…」
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アオ - 絶対行きます！！ (2017年10月10日 20時) (
レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
彌涅琉(プロフ) - アオさん» 毎度コメントありがとうございます！そろそろ続編に行くので続編でもよろしくお願いします！ (2017年10月9日 10時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 更新されるたびに内容がいつも面白いと感じます！引き続き頑張ってください！ (2017年10月9日 1時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
彌涅琉(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！ (2017年9月21日 21時) (レス) id: af08178a2e (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年9月21日 18時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネット中毒少女 | 作者ホームページ：http://KhKom/ol45
作成日時：2017年9月15日 0時
